オーストロネシア語族「ドゥスン・タガハス(Tagahas Dusun)」語の記録

 

 

感謝を伝える大事な言葉

 

 

【ありがとう】

 

ポンシコウ (Pounsikou)

 

コトルアダン (Kotoluadan)

 

 

どちらも使える。

 

 

 

ありがとうと言われたら、このように返す。

 

 

ミャーガル ノポ (Miagal nopo)

 

 

ミャーガル(miagal)には同じという意味があり、こちらこそというニュアンスに近いだろうか。

 

 

 

【ごめんなさい】

 

シオウ (siou)

 

 

きちんとごめんなさいと謝る時だけではなく、ちょっと腕や足が当たってしまった時にも「シオウ!」と言う。

 

何かうっかり忘れていた時や遅れてしまった時にも、「ごめんごめん!」といったようなニュアンスで、「シオウシオウ!」と使う。

 

 

 

ドゥスン・タガハス人の村で、挨拶する際に頻繁に使われる言葉がある。

 

コピサナンガン (Kopisanangan)

 

 

この言葉は、初対面の人や久しぶりに会った人と握手を交わす際に使ったり、頻繁に会う人でも「こんにちは」や「ごきげんよう」といったような意味合いで使われる。

 

 

 

「おはようございます」や「おやすみなさい」などの時間帯別の挨拶にもコピサナンガンが使われる。

 

 

【おはようございます】

 

コピサナンガン コスアボン

(Kopisanangan kosuabon)


 

【こんにちは】

 

コピサナンガン タンガダウ

(Kopisanangan tangadau)

※正午の時間帯に使います。

 

 

【こんばんは】

 

コピサナンガン ソドポン

(Kopisanangan sodopon)

 

 

【おやすみなさい】

 

コピサナンガン トトゥオン

(Kopisanangan totuong)

 

※夜から寝る際の挨拶に使います。

 

 

「コピサナンガン」だけではなく、「オソノン」でも通じる。

 

 

オソノン コスアボン

(Osonong kosuabon)

 

オソノン タンガダウ

(Osonong tangadau)

 

オソノン ソドポン

(Osonong sodopon)

 

オソノン トトゥオン

(Osonong totuong)

 

 

 

タガハス・ドゥスン語の辞書には未だ出会ったことがないので、村で生活しながら教わり学んでいった言葉の記録である。

 

 

 

Pounsikouハイビスカス

ポンシコウ(タガハス・ドゥスン語でありがとう)

 

 

 

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