2010年4月13日PET検査の日


PETをとる前に、胸の肺活量とレントゲンを撮り、PET検査の出来る棟へ移動。

検査を行う前に、ブドウ糖に似た、放射性核種を静脈注射する。

薬が浸透するまで、水分をとりながら1時間リラクゼーションルームで休む。


病院は、海のすぐ近く。最新の医療設備とホテル並みの施設で、時々TVでも放映されている。

このPETセンターもそう。

リラクゼーションルームも照明からソファー、壁紙等、統一されて、雑誌、TVも完備。

人間ドックで、PETを受診する人も多く、くつろげる環境が整っている。


私は胸に癌を抱え、全身に転移がないかどうか調べる日。

重い気持ちも、この環境で少し、リラックス出来た。


そして、PETーCTの撮影。

MRIのときとは違い、仰向けで、ずっと機械の中に入っているわけではなく、出たり入ったりするし、音もうるさくないので、MRI検査より、ずっと楽だった。

15分程度で、終えて、着替えて、終わり。全部で、2時間程度だった。


この日は、高校時代からの親友が運転して来てくれた。

先日、メールで、癌を告知されたことを知らせたら、会社を休んでついてきてくれた。

有難い・・・。

待合室で、親友の顔が見えて、ほっとした。


会計をしようとしたら、受付の人から、乳腺科の担当医から電話が入っていると言われ、

先生と話をした。


内容は、先日の針生検の結果に時間がかかっており、部分的に組織をとっているので、もしかしたら、良性の可能性も捨て切れないとの事。

もう少し詳しい検査が必要との事で、来週の外来の予約を1週間伸ばしましょう、との事だった。

えっ?良性の可能性もある・・・?

一気に、気分が軽くなった。でも、可能性の問題・・・。


親友とランチを食べて帰ることに。

病院内のタワー棟の最上階レストラン。

以前、父が入院したときに、何度か来たが、海が一望でき、食事も美味しい。

パスタランチを食べた。


PET検査は、高額だと思い、10万くらいは覚悟していたけど、私の場合は、保険対応となるので、窓口で支払った金額は、24770円だった。










2010年4月8日

外来受診。MRIの結果が出ているから、緊張しながら、待合室で待つ。

名前を呼ばれて入ると、

先生 「お身体の具合はいかがですか?」

私 「大丈夫です。」

先生 「MRIの画像ですが、やはり悪性の可能性が高いです。今日、針を胸に刺して、検査をします。

組織をとって、更に詳しい検査をします。この組織から、ホルモン剤が効くかどうかもわかります。

内出血を防ぐ為に、24時間止血剤のバンドをしますが、大丈夫ですか?」

私 「そうですか・・・。大丈夫です。」 ようやく言葉になったけど、頭は真っ白。

先生 「針の検査の他に、胸のレントゲンをとります。トイレをすませて、待合室でお待ち下さい。

詳しい説明は看護士がしますので。何か聞きたい事はありますか?」

私 「先生、悪いものであれば、早く取って下さい。

   私は娘が一人いますが、母子家庭で、まだ中学生です。だから、早く手術して全部取って下さい。」

先生 「わかりました。ただ、詳しい検査をしてから、手術を決めます。

   別の日に、PET検査をして、全身にガンがないかどうか検査します。

   その結果によっては、抗がん剤が先になるかもしれません。」


待合室に戻り、トイレに行ったけど、胸がドキドキして、手が震えて、何をしているのかわからない。

診察室に入って、1分もしない間に、ガンの告知をされた。

不安はあっても、大丈夫だと思っていたから、心の準備も出来ていなかった。

レントゲンをとるのも忘れ、診察室に戻った。

針生検の準備が出来ていて、ベッドに横たわった。

先生と看護士さんの二人。

先生「娘さんは、中学何年生ですか?」

私 「明日が入学式なんです。」

先生 「明日?24時間ベルトを外せないけど・・。」

私 「大丈夫です」


麻酔を胸に打ち、検査開始。

超音波の画面を見ながら、検査を進めていく。

先生 「あっち向いていていいですよ。組織を取るときに、ちょっと音がします。バチっ。こんな音。

     娘さん、お名前はなんていうんですか?大丈夫ですか?」

私 「はい。」 涙が出てきた。痛みも感じなかったけど、心が痛かった。

先生 「大丈夫って言われても、こんな検査、大丈夫じゃないよね・・」


何度か、バチっと音がして、がん細胞の組織がとられたのだろう・・・。

検査が終わり、胸を圧迫するための、ベルトをつけた。

24時間後に取って下さい。とのことだった。


次回、翌週に、PET検査の予約。

そして、頭が真っ白で忘れてしまったレントゲンの撮影を次回行うこととなった。


駐車場に向いながら、涙がこぼれた。

ガン・・・だって。ウソでしょう。。なんで?

娘の事ばかり考えた。心で娘の名前を叫んだ。


私が死んだら、娘は一人になってしまう。まだまだ死ねない。

どうしたらいいの・・・・。


車についても、運転できなかった。


教授に電話をした。

何かの際には相談に乗ってもらっているけど、会うのは年に一回くらい。

私からは、用事があるときしか連絡しない。

つい先日、ちょうど仕事のことで、お世話になったばかりだった。
電話して良いのか迷った。

でも、誰かの声が聞きたかった。


今、病院にいてガン告知されて、どうしたら良いのかわからない。


とにかく落ち着いて。一つの病院だけでなく、セカンドオピニオンをとるよう言われた。

病院も紹介すると。


話をしていても、自分がどうしゃべっているのかわからなかった。


娘にどんな顔をして会えば良いのだろう・・・。

車を運転しても、涙が止まらず、声を出して、泣いてしまった。


娘は今日は実家に居て、そのままバレエに送ってもらうことになっていた。


父に電話をした。

「ガンだって言われた。だから詳しく検査しないといけない。娘には言わないで。」

父は、「本当か?」というと絶句した様子だった。とにかく、前向きに考え、気をつけて帰って来いと言われた。

母には、まだ内緒にしておこう。ということになった。


針をさした胸が痛んだ。ベルトで圧迫されている部分も、ハンドルを切ると、とても痛い。

気持ちも、身体も痛くて、重かった。


会計 7830円(検査費用含む)






2010年4月2日 翌日、MRI検査。

最初に、問診。

以前、腎臓の検査をしたときに、ヨウドの造影剤にアレルギーが出てしまい、吐き気と、じんましんが出たことを伝えると、検査前に、アレルギーを抑える点滴を30分してからとなった。

その後、検査薬も点滴で投与し、MRIの撮影。

右胸を、穴のあいた中へ入れる形で、うつ伏せのまま検査をするという。

かなりうるさいので、ヘッドフォンをして下さいと言われ、ヘッドフォンからはクラシックが流れていた。

検査が始まると、クラシック音楽なんて聞こえない程、うるさい。

ガンガンガン~~~ドンドンドン~~。

まさに、まな板の上の鯉状態。

私の胸の画像を細かく切りながら、撮影しているのか・・・とわかる。

かすかに聞こえる音楽。チャイコフスキーのくるみ割り人形だ・・・。

数ヶ月前、娘がバレエの公演で踊った曲。

こんな風に聞くなんて、思いもしなかった。


30分後に、検査終了。

今日は、このまま帰って良いとのこと。

会社に戻った。

来週、検査の結果がわかる。気持ちの重い日々の始まり。


会計した金額 9030円 (画像診断料)


2010年4月1日

 ふと触れた胸のしこりに気付いて、大きな総合病院の乳腺科に行った日。

予約をしてあったので、問診表を記載して、すぐに検査開始。

マンモグラフィー・超音波検査。

どの検査も受診したことはあったので問題なかったけど、

超音波検査、とても時間が長かった。

二つの検査共に、女性医師だった。


超音波の担当医師「今まで、胸に針を通して検査したことありますか?」

私 「いえ、ないです。ずっと乳腺症ということで様子見だったので・・。」


マンモの担当医師「だいぶ、はってますね。生理前ですか?」

私 「はい。生理前なので、いつもはります。。」


それから、乳腺科に戻って、待合室で待つと名前が呼ばれた。

担当医は、こちらも女性の若い先生だった。


先生 「いつ頃から、しこりに気付いていましたか?」

私 「だいぶ前から、健康診断で石灰化があると出ていたので、近所の乳腺科にかかっていました。

   乳腺症ということで様子見だったのですが、2週間くらい前に、自分で触れたときに、大きなしこりになって

   いました。去年の健康診断での触診は異常なし。しこりも触れませんでした。」

先生 「針を刺して調べたことはないんですよね?

     石灰化というのは、色々な原因があって、母乳が残っている場合もあるし、

     どうして、石灰化しているかということが問題なんです。

     それをちゃんと調べる必要があります。」


そして、触診。

先生 「三センチくらいかな。MRIを先にとりましょう。針を刺す前に、大体、MRIで悪性か良性かわかりますから。」

私  「はい。わかりました。」

先生 「MRIは予約ですが、今日の午後はもしかしたら、あいているかもしれない。

    午後、MRIとっていきますか?」

私  「今日は仕事に戻らないといけないので、別の日でお願いします。」

先生 「では、明日はどうですか?」

私  「大丈夫です。宜しくお願いします。」


先生、私の話を聞きながら、PCに向って、入力しながら、予約をとっていた。


先生「では、明日、9時に予約しました。結果は1週間後に出ますので、来週、外来の予約も入れておりますね。」


さすがは、大きな病院だと思った。この際だから、ちゃんと検査してもらおう。

きっと、乳腺症だから大丈夫。

でも、やっぱり不安な私・・・。


そして、病院を出て、その日、あった仕事での入札現場へと向かった。


・会計した金額 11530円(初診料、画像診断料等含む)






2010年3月。

今年に入ってから、ずっとストレス続きだった。

2月は、眠れない日々が続き、食事も出来ず、げっそり痩せた。5.6キロは落ちたと思う。

思えば、この10年、突っ走り続けてきた。

別居。離婚。仕事。育児。家事。

休む間もなかった。

周囲からは、そんな私を見て、このままじゃ、ガンになるよ。

そう言われた。


そして、ある日、右胸に大きなしこりを見つけた。

生理前になるといつも胸がはる。

数年前、健康診断で、マンモでひっかかり、近所の乳腺科に行き、検査をしたら、

「乳腺症」とのことで、経過観察だった。

去年の9月の健康診断でも、マンモでは要検査だったけど、触診は異常なし。

だから、油断した。


いつもは、触れることのない位置。

右胸の乳頭の上の方をふと触ると、かたいしこり。

おかしいかもしれない。不安が頭をよぎった。


かかっていた乳腺科に行ったら、予約なしでは診察できないとのことで、

次回予約がとれるのは3週間後だった。


自宅からは1時間くらいかかるが、総合病院の乳腺科に電話をしたら、

1週間後に予約がとれた。

女性医師とのこと。良かった。


私の母は長い間、胸にしこりがあって、毎年検査をしていたとのこと。

結局、良性だったけど、気持ちが悪いから、とってもらったんだって。

だから、私も、良性でしょう。と言われ、私自身も、きっと乳腺症だから・・と思いつつ、

なんだか、違う予感もしていた。


病院の予約までの期間、娘の親友とそのママとスパへ行った。

その時に、しこりのことを話した。

やっぱり、かなり大きいよね。でも、きっと大丈夫だよ。そう言ってもらった。


大丈夫、と思いながらも、不安が頭をよぎる日々の始まりだった。