冬になると、無性に焼き菓子を作りたくなります。
毎年ケーキを焼くことが多いのですが
今年はパンが焼きたくなりました。
夫が朝はパン派。
それもあって、今年はパンを焼こうかなと思いました。
生地をこねている時間が
思っている以上に落ち着きます。
手のひらでやわらかさを感じながら
形を整える。
あとは発酵を待つだけ。
パン作りは、急いでもどうにもなりません。
きちんとこねて、適切な温度で、ただ待つ。
その間に、生地は見えないところで少しずつ変化しています。
冬は外に出る機会も減り、家で過ごす時間が増えます。
そんな季節だからこそ、こうした手仕事が心地よいのかもしれません。
ヨーロッパの修道院では
修道女たちが何世紀にもわたりパンや焼き菓子を作ってきました。
それは祈りと瞑想の生活の一部であり
同時に修道院を支える大切な仕事でもありました。
静かな場所で
決まった手順を丁寧に繰り返す。
その積み重ねが生活を支えていく。
パンを焼きながら、そんな姿を少し思い浮かべました。
そして、焼きたてふわふわのパンを
夫と一緒に食べる時間も、また静かであたたかい。
派手なものよりも
日々を支える“土台”を整える時間を大切にしたいと思っています。
英語の勉強も、体づくりも、仕事も同じ。
すぐに大きく変わるものではなくても、
毎日の小さな積み重ねが、ちゃんと力になっていく。
シンプルなものほど、長く続く。
そんなことを感じた、冬のキッチンでした。



