美術品を蒐集しても、一般の家で飾れる数は多くても20点位でしょうか?季節ごとに掛け替えても年間80点位までが限界で、中には2.3年差し箱に入ったまま冬眠し続ける作品もある。作者には申し訳ない限りである。

という事で、6月を迎えるにあたり、リビングの絵の掛け替えを決行。
藤井勉の「まなざし」油彩8号作品である。藤井勉は2017年に逝去されたが、いまだに多くのファンがいて、一度収蔵されるとなかなか市場に出てこない作家である。写実画蒐集で有名なホキ美術館や埼玉のサトエ21世紀美術館に多く作品が収蔵されていると聞く。モチーフの人物は藤井の娘さんで、亡くなられるまで描き続けていたのではないかと思う。単なる肖像画とは違い、藤井の人物画には深い哀感が感じられ、良い作家だと思っていただけに、その早い死には残念に思うばかりである。

初公開に、家族の頭を悩ます我が家の2階のニ部屋の片面を公開しましょう。(笑) この反対に陶磁器の一団が鎮座しています。