現在、執筆中の小説「蒼天の星」の取材の為、新潟県の曹洞宗の寺院を取材していました。

主人公は星見天海という明治時代の禅僧で、神奈川県小田原の名刹最勝寺の住職をされていました。


主人公の星海天海


明治中期曹洞宗の二大総本山、永平寺派と総持寺派の間で確執が起き、分離問題を引き起こします。


社会問題になることを懸念した、伊藤博文、内務大臣の井上馨から両山の仲裁を命じられ、天海が見事に解決します。この功績もあり、天海に曹洞宗の総本山総持寺の貫首(トップ)就任の内示が出ますが、これを断り新潟県の柏崎にある寺院に隠棲します。


天海が隠棲した福勝寺(新潟県柏崎市)


福勝寺山門


現代なら社員数万人を擁する大企業の社長就任を要請されながら、支店の嘱託職を選択するような感じでしょうか。こうした選択をした理由を解きたいと思っています。

今回は柏崎市立図書館にも資料支援をいただきますので、感謝の思いも込めて、同市に良寛と交流した貞心尼の四曲半双の張り交ぜ屏風を寄贈しようと思います。


良寛と交流した、貞心尼の掛軸と屛風


貞心尼の墓碑 柏崎市の洞雲寺


また今回の旅では、懇意にしていただいている木村茶道美術館の関係者の皆様から、茶会を催していただきました。お世話になりました皆様に、心から感謝いたします。


木村茶道美術館(新潟県)の皆さんに茶会を催して頂きました。