他人事じゃないぞ!『熱中症』 | MISTRAL公式ブログ~日本女子ラクロス界、最高峰のレベルを誇るクラブ1部リーグ所属 『ミストラル』

他人事じゃないぞ!『熱中症』

夏になる度に耳にする熱中症。


夏場にラクロスの練習や試合等で具合が悪くなった経験のある方もいるかと思います。
今回は『熱中症』についてMISTRALのTR 関ちゃんこと関口さん より・・・



熱中症は高温・多湿の環境の中でスポーツや労働をした結果、全身的障害の総称として『熱中症』と呼ばれています。


熱中症を分類すると・・・
『熱痙攣症』『うつ熱症(日射病・熱射病)』『熱虚脱症』『熱疲労症』の4つに分類されてます。


『熱痙攣症』とは・・・
痙攣は激しい痛みを伴い、その運動で良く使われる筋肉に好発する。
ラクロスは全身運動だけど私の経験上、肩まわりと腹筋に多い。
その他の症状として脱力感・胃の痛み・嘔吐・下痢。


《熱痙攣症の発症のメカニズム》
高温で乾燥した環境でのスポーツや身体労作を長時間持続する場合に発症する事が多い。
運動をする事により作られた体の熱を外に逃がす為に人間は汗を掻きます。
この汗によって体に必要な塩分が喪失してしまう事によって筋肉が痙攣を起こします。


【処置】
涼しい通気性のある所に寝かせて着衣を開いて放熱を促進させる。
食塩水を飲用させる。
すぐに病院に行き点滴をしてもらう事。

『うつ熱症(日射病・熱射病)』とは・・・
これがラクロスだと一番多い症状です!!!

特徴は高体温で汗が出ていない。
皮膚は赤く乾燥し、頭痛やめまいや全身倦怠感を訴える。
始めは呼吸が荒く、脈も早く、血圧は上昇します。
さらに体温が上昇すれば、意識がもうろう状態になり、時に異常興奮症状や意識障害が進行すれば皮膚は赤色から灰白色に変わり体温は極めて高い状態になり、血圧は下降し、脈は頻脈、細く少なくなり痙攣発作を起こす場合があります。
呼吸不全や循環不全を起こし『死』の危険性が高いので細心の注意を払って下さい。



《発生のメカニズム》
厳しい暑さの中、運動を持続する場合に体の熱を作るのと、高温環境の為に体温調節中枢の負担が大きくなり、やがて調節機能が失われ、体に貯まった熱が発汗停止により体温は41度を越えて、42度になると生命に危険を及ぼします。


【処置】
通気性の良い場所に移す
冷水をかけてあげたり、アイスパックを首・脇下・股関節・膝裏・足首に当ててあげる
冷たいドリンクを飲用させる
いつ容態が急変するか分からないので、
一刻も早く救急車を呼んで医療機関に搬送する事!

7・8月と大学生(特に1・2年生)に多いのが気になります。
ボギャルをやらせるのにも炎天下の中なので水分補給をさせて下さい!
各校のコーチや上級生の皆さん、こう言った面でも下級生を気にしてあげて下さい!