1 私のこのブログは,ここで終わりません。

ここまで書いた内容は,自分が書きたいこと,書くべきことのだいたい半分から3分の1くらいです。

この後,

① 今回の実体験から学んだことのまとめを書き,

② 今回の事件後間もない時期に,その顛末全てについてエホバの証人本部に「意見書」を内容証明郵便で送付しており,それについての回答も得ていますので,それを公表し,

③ なぜエホバの証人はここまで輸血拒否に固執するのか,その理由について,少なくとも書きたいと思っています。

④ また,「輸血拒否」については非常に有名な最高裁判例がありますので,弁護士として,又,関係した当事者としての解説を書きたいと考えています。

 

2 上に書いた内容のうち,

①までは,「緊急輸血拒否」に突然に直面した方々,或いは,いつでもそうした事態に直面し得るエホバの証人家族の方々が読んでくださり,そこから,「救命」の可能性を少しでも増加させる何らかの手掛かりを得ていただければと切望します。

 

②も同様の目的で書くものですが,もし「②」を読んでいただければ,そこに全ての事実が包含されていますので,それさえお読みいただければ,私が書いたブログの記事の多くは,本来,必要がないものとなるように考えています。

 

③,④については,「時系列での実際に起きた出来事の羅列」とは異なるものとなりますので,このようなテーマへの深い関心がない方には不要なもの,興味深くないものにある可能性が,ひょっとしたらあるかもしれません。

・憲法学を学ぶ方たちに,最高裁判例の「背後」にある本当の事情を理解していただいたり,

・医療関係者の方に,「この判例が本当に示した指針」についてご理解いただいたり,

(実際に,この判例は結論部分だけが独り歩きしていて,必ずしも本当の射程が理解されていないように感じます)
・社会学的に「エホバの証人」という組織の実態を分析したいという方々に読んでいただいたりして,

何かのヒントを得ていただくことを希望します。

 

このブログは,冷静さ・公平さ・正確な事実の確認と提示といった要素を失えば,その意義を失うものであると考えていますので,

特に③,④については,こうした肝要な要素を貫徹できるように細心の努力を払っていかなければならないと痛感しています。

 

3 願わくば,エホバの証人組織やその関係者の方から,このブログの内容について何らかの意見が寄せられればと期待してもいます。

 

そのような意見がおそらくは来ないであろうことは,正直自分ではわかっていますが,

私が書く内容に,事実の間違いや法的に不適切な内容がある場合,

その点を指摘いただければ,真摯に受け止め,更正なり訂正記事の作成なりをするつもりです。

 

そして,そのような事態になることは想定しませんが,

もしもこのブログについて「訴訟提起」が必要と判断されてしまう場合には,訴訟を受けて立ちます。

 

ただその場合には,「公共目的・真実性」が認められ,人類にとり最も重要な「表現の自由」の範囲内であることは明白でありましょうから,「訴訟の内容」についても全て順次公開することになると思います。

 

4 このブログの,想像をはるかに超えたアクセス数のあまりの多さに私は本当に驚いていますが,

これはとりもなおさず,「今まで必要とされていた情報が存在しなかった」ということを意味するものであると解釈しています。

 

そうであれば,私の情報に一体どれほどの価値があるのか自分では判断がつきませんが,少なくとも,そうした情報の一端を提供するという意味においても,また,更なる正確な情報提供の呼び水足りうるかもしれないという意味においても,1つの目的を達成するまでの間,ぶれない明確な目的意識を維持しながら,情報発信をしばらく続けたいと思っています。


また,急にこの内容を書くことになったので,このブログを情報発信媒体としましたが,内容をすべて書ききったところで,内容を整理した上で,ウェブサイトを作成して移行させ,より長期的にアクセス可能な状態に移行していければと考えています。

 

文責 弁護士田中広太郎