知らなきゃ損する!弁護士の選び方・使い方blog―lawyers Watch―のLW管理人です。
今回は四大法律事務所のうち、長島・大野・常松法律事務所を取り上げます。長島・大野・常松法律事務所法律事務所の評判を知りたい方は参考にして下さい。
長島・大野・常松法律事務所は、所属弁護士が約320名と国内で3番目に大きい法律事務所です。紀尾井町に事務所を構え、海外にいくつかの拠点を持っています。
長島・大野・常松法律事務所は、設立時から一貫してまとまりがあり、堅実で隙がないという評判です!!これは、例えば、事務所オフィスの設置地域にも現れており、最高の立地(賃料が一番高い)である丸の内に森・濱田松本法律事務所
、華やかな六本木界隈に事務所を構える西村あさひ法律事務所
、アンダーソン毛利友常法律事務所
と比べて、紀尾井町という堅実な立地を選択しています。法律事務所の経費のうち最も割合が高いのは賃料だと言われていますから、事務所の立地には名より実を取る長島・大野・常松法律事務所の姿勢が明らかです(笑)。
また、長島・大野・常松法律事務所は、案件対応について組織として取り組んでいるため非常にまとまりがある事務所だと評判です。このことは、事務所の理念にも「必要に応じて適切な規模を維持する」と明記されており、要するに組織として一体感を保てるように無闇に組織拡大を目指さないということです。西村あさひ法律事務所が人数規模で一番
を目指していることのアンチテーゼだとも考えられます。
弁護士の業務の特性の一つには、案件の対応方針について弁護士の個性が色濃く現れることが挙げられることからすれば、長島・大野・常松法律事務所のように規模拡大を目指すあまり質の悪い弁護士が混入することを避けることは合理性があります。
長島・大野・常松法律事務所は、沿革的には事務所名になっている長島安治弁護士が設立した法律事務所を中核としています。この設立経緯については、「蛎殻町から紀尾井町まで」
という文章がホームページに記載されており、これを読めば、組織としての一体性を重視していることが伺われます。
読み物としても非常に面白いので是非興味があればお読み下さい!!!
長島・大野・常松法律事務所に対する評判は、突出して強い業務分野があるわけではないものの、どの分野についても平均的に安定して堅実な案件処理が期待できるというもののようです。
組織としての一体性が保たれているため、弁護士の能力にかかわらず安定した出力が期待できるということなのでしょう。
四大法律事務所といえども、弁護士の特徴として弁護士の個性が強いことが挙げられます。他の法律事務所は、大企業を相手にしているとはいえ、やはり顧客獲得は個々の弁護士の性格が反映されており、いわゆるスター弁護士を何人抱えるかがポイントです。そういう意味では、長島・大野・常松法律事務所は、個性の強いスター弁護士が多数在籍しているわけではないものの、組織としての一体性による安定的かつ堅実な業務処理を期待できるという意味で、非常に会社的です。会社と会社の間のBtoB取引という意味で、ある意味では最も企業法務を扱うに相応しい法律事務所といえるでしょう。
次回はアンダーソン・毛利・友常法律事務所 を取り上げます。