lawyergunのブログ

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韓国人弁護士のブログです。韓国の法律情報をわかりやすくお届けします!

 

「遺失物横領罪」で捜査されるケースとは?

道や公園、駅などの公共の場所で
「誰のものか分からない落とし物」を見つけたことはありませんか?

その場では
「後で警察に届けよう」
「持ち主が現れたら返せばいい」
と思って、つい持ち帰ってしまう人も少なくありません。

 

しかし
その行動が、韓国では犯罪として扱われる可能性があります。

特に AirPods のように
 

「高価」
「位置追跡ができる」
 

といった特徴のある物は、
実際に 「遺失物横領罪」で捜査を受ける事例が増えています。

 

 

 

 

遺失物横領罪とは?

どんなときに成立するのか

韓国の刑法では、
落とし物を勝手に自分のものにした場合、
「遺失物横領罪」が成立する可能性があります。

成立するかどうかは、主に次の3点で判断されます。

① 本当に「落とし物」だったか

まず、その物が
誰の支配(管理)からも離れていた状態かどうかが重要です。

たとえば

  • 道路に落ちていた現金

  • 公園のベンチの下にあったエアポッズ

このようなケースは、典型的な「遺失物」にあたります。

② その後、どんな行動をとったか

問題になりやすいのは 拾った後の行動 です。

  • 警察に届けなかった

  • 遺失物センターに引き渡さなかった

  • 自分の物のように持ち続けた

これだけでも、処罰対象になる可能性があります。

特に
拾ったエアポッズをスマートフォンに接続して使った
外出時に持ち歩いていた
といった場合は、
「単なる保管ではなく、使用した」と判断されやすくなります。

③ 自分の物にするつもりがあったか(不法領得の意思)

捜査で最も重視されるポイントです。

  • 本当に返すつもりだったのか

  • それとも、自分の所有物として使うつもりだったのか

エアポッズの場合、
実際の使用履歴や位置情報が確認できるため、
使用していた事実が分かると
「故意」が認められる可能性が高くなります。

 

 

 

 

実は「窃盗罪」になるケースもあります

すべてが遺失物横領罪になるわけではありません。

管理者がいる場所で物を取った場合は、
より重い 窃盗罪 が問題になることもあります。

たとえば

  • カフェやレストランのテーブルの上

  • 店内に置かれていた私物

これらは
「店側(管理者)の支配下にあった」と判断されやすく、
罪名自体が変わる可能性があります。

 

👉 拾った場所によって、適用される罪が違う
この点は、日本人の方が特に見落としがちなポイントです。

 

 

 

 

捜査でよくある「失敗例」

遺失物横領事件で多いのが、
最初の説明(供述)で不利になるケースです。

たとえば

  • 「怖くなって捨てました」

  • 「ちょっと試しに使っただけです」

こうした発言は、
✔ 使用した事実
✔ 故意があったこと
を自分で認めているように受け取られることがあります。

エアポッズのような追跡可能な機器では、
客観的な記録と説明が一致するかが非常に重要になります。

 

 

 

 

 

実際に「起訴猶予」になったケース

Aさんは、公園で落ちていたエアポッズを見つけ、
そのまま自宅に持ち帰り、一定期間使用していました。

後日、持ち主の通報により
遺失物横領の疑いで捜査対象となり、
使用履歴も確認され、不利な状況に置かれました。

しかし、

  • 被害者との円満な示談

  • 初犯であること

  • 衝動的な行動だったこと
    を整理し、弁護士のサポートを受けて意見書を提出。

その結果、
犯罪自体は認めつつも、起訴猶予処分となり、
前科が付く事態は回避できました。

 

 

 

 

「軽い出来心」が前科につながらないために

 

遺失物横領は、
「大したことではない」と思われがちですが、
対応を誤ると 前科 に直結する可能性があります。
 

特に

  • 高価な電子機器

  • 外国人という立場

この2点が重なると、
捜査や手続きの不安は一気に大きくなります。

「これ、相談してもいいのかな?」
そう思った時点で、
一度、専門家に確認する価値は十分にあります。

 

 

 

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