弁護士バー出店、頑張れ!!...
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091208/trl0912082108009-n1.htm
話題の弁護士バー。中心となっている、外岡弁護士は、マジックを通じて知り合い、エンターテイメントの趣味が重なり合うこともあって、一緒に事件をやったり、食事をしたりと仲の良い後輩弁護士。
弁護士バー開店の暁には、是非私をバーマジシャンとして迎えてください、などと話をしていたのを思い出しました(笑)。
世の中に潜在的に弁護士を必要としている方は、五万といます。しかしながら、弁護士と知り合う機会など、基本的にはありません。法律事務所に電話をして、アポを取って・・・なんて、とてもとても敷居の高い話です。
ましてや、一般の庶民の方が弁護士に法律相談なんて、、、とてもエネルギーを使う話ですし、「弁護士のところへ行こう」という発想すら出てこないようです。
それを証拠に、一般の方は、なぜか弁護士に相談しないで、行政書士や司法書士に法律相談にいくのです。おそらく、敷居が低そうに思うのでしょう。
しかし、これでは根本解決にはなりませんし、かえってこじらすこともあり得ない話ではありません。
私も、時々バーやスナックに行くことがあります。私の場合は、最初は全く名乗らず、さりげなくテーブルマジックを始め、さんざんお店全体が盛り上がったところで、「実は弁護士をしてまして・・・」などと名刺を配るという営業スタイルをとることがあります。
そうすると、ほぼ例外なく、数日中にその中の一人あるいは数人から、「実は聞いて頂きたい相談がありまして・・・」という問い合わせの電話なり、メールが来ます。中小企業の社長さんからは、「うちの顧問になってもらえませんか?色々と問題がありまして・・・」という打診も多々あります。
要は、彼らは、潜在的に弁護士を必要としているのです。もっと身近に弁護士がいれば、何のことはない問題に対して思い悩むこともなく、解決できてしまうことが多いのです。
最近テレビに弁護士が出始め、タレント化していますが、これも身近な存在になるという意味では悪いことではないと思います。
弁護士の増加により、弁護士の食いっぱぐれが発生する・・・などという消極的な情報ばかりが飛び交う中、一般の方々が、何かの時のためにすぐに相談できる弁護士が身近にいるという状況が整えば、潜在的に眠っている事件は裾野を図りきれないほどあるはずであり、どれだけ増員されても食いっぱぐれることはないと思います。
その意味で、外岡弁護士がやろうとしていることは、とても意義のあることだと思います。
確かに、バーテンダーになることのデメリット、バーテンダー弁護士を利用して暴利を貪ろうとする業者が、今後現れないとも限りません。でも、やってみる価値はあるのはないでしょうか?
弁護士法違反の点については、いくらでも解釈の使用があるように思います。
弁護士会は、あまりにも形式的すぎるように思います。
奥の手としては、私が過去に使った方法ですが、刑事告訴してもらい、刑事訴訟の中で、憲法違反を主張して無罪を勝ち取るという手もあり得ます。
国民の弁護士に対するアクセス権は、憲法13条(自己決定権、幸福追求権)、32条(裁判を受ける権利)とも係わる、重要な権利であると考えますし、もっと充実確保されるべき権利だと思います。
是非是非、頑張ってください!!応援しています。