実はこれは、「脳は“統一・一貫性“を好む」という本能をしっかり鍛えていないことによるのです。

イチロー選手やラグビーの五郎丸歩選手らは、独特の“ルーチン”を持っていますよね。この天才的な運動能力を発揮する2人は、ルーチンによって判断基盤の本能を一定にしています。試合の場面だけではなく、日常生活で同じことを繰り返すことでも、この本能を鍛えることが出来ます・・・傍から見ると、なんで同じことを繰り返すのか、と奇妙に思えるのですが、判断の基盤となる“統一・一貫性”の本能をいつもレベルアップしているので、普通の人には違いを感じないことでも、本人には違いがわかる。

⇒ここでの、林先生の主張は、“統一・一貫性”を好む脳の力を鍛えよ、ということだろう。イチロー選手や五郎丸選手のルーチンが「判断基盤の本能」を一定にしている、といっています。彼らの脳がそれらによって、本能が一定かどうかは別にして、後輩がルーチンなるものを真似するに違いない。しかし、これからの日本選手がそれでいいのか、というのが問題。イチロー選手や五郎丸選手のルーチンは、時代が生み出したものに違いないと思う。