トランプ大統領の誕生は、日本国民に「誇り」をもたらしてくれるであろう。

何故か?

トランプ大統領は、日本に対して、今日まで続いている、アメリカの占領政策を「もうやめにするから、お前たちは勝手にやれ」と言ったのだ。

 

その占領政策の一つが、歴史教育により、日本人が自分の国の「建国の歴史」に誇りをもてないようにしたことである。

神武天皇をはじめとする創成期の大和の国を創った天皇たちが、教科書と教育の現場から追放されてしまったからである。現在も、その状況は続いている。

 

牧村健志氏は、奈良県吉野郡に生まれ、畝傍高校を卒業。小学生時代、学校の先生が「神武天皇は架空の人」だと断じていたことを、長年疑問に思っていた。

それ以来、研究を続け、今年(平成28年・2016年)、PHP研究所(http://www.php.co.jp/)から、「よみがえる神武天皇―日本書紀の暗号を読み解く」を出版した。

戦後の古代史学及び歴史教育の主流は、牧村さん曰く、

「3世紀頃に奈良盆地に発生した『ヤマト政権』なる正体不明の政体が、理由は不明ながら前方後円墳と畿内式土器とともに日本全体に勢力を広げていった。そしてその頃、卑弥呼という霊能力のある女王がいて、魏に使いを送って朝貢した。ただしこの女王がヤマト政権と関係があるかどうかはよくわからない」。

「そこには、残念ながらこの国に生まれたことを誇りに思えるようなストーリーがなく、なぜそうなったかという原因と必然を理解できる因果律もない。ただ無機質な物の系譜が並べられた年表が示されている」。

 

「なぜ、大和の国が後の日本国に至ったのか?2世紀の終わりには大和以外に少なくとも吉備、出雲、筑紫などには同等の勢力があった。それがその後、なぜ大和の国がこの国全体の治者となったのか?」

という観点から、日本書紀の「暗号」を読み解いたのが牧村さんの著書である。

 

ここに「神武天皇がよみがえったのである」。

(牧村さんの上記著書をお薦めします。皆さんもぜひお読みください)

 

そのきっかけは、やはりトランプ大統領だ。

アメリカにはアメリカの、日本には日本の「建国の歴史」がある。

アメリカにもその建国の歴史から「アメリカ人の誇り」がある筈だ。

日本人に日本人としての「誇り」が蘇れば、トランプ大統領の言動に一喜一憂せずに、「世界の荒海」に乗り出せる。