来春(平成29・2017年)卒業予定の大学・大学院生の(平成28年)6月1日時点の就職内定率が52.4%に達しているようだ(平成28年6月11日付日経新聞)。

採用する側も就活生側も早く決めたいのはやまやまだろう。
内定式なるものを、今秋10月1日に開く企業が大半らしい。
周りの学生が内定(まだ内定式前は「内内定」と呼ぶようだ)をもらってくると、自分も早く決めたいと焦る気持ちも分からないではない。

早く内定を得た学生は、それも超優良企業と言われる大企業に内定したのであれば、これで一生安定かと思われるかもしれない。
しかし、その就活生は、サラリーマン人生のスタート地点に並んだのではない、来春からその地点に並ぶことが一応できることを許されたにしか過ぎないことを知らない。

何しろ、これから30年間というサラリーマン人生が始まるのである。スタート地点に立つことを慌てることはない。じっくりと就活に所為を出すことである。

中小企業主は、じっくりと自社の社風に合い延び代の多い学生を採用することだ。
残りものには「福」があるのである。