(平成28年)7月6月22日公示、7月10日投票予定の3年毎に行われる参議院通常選挙の候補予定者の辻立ちが真っ盛りだ。

ある夕方、消費税を5パーセントに下げよ、と主張する候補者がいた。
また、消費税を失くすと主張する候補者もいた。

パンフレットを受け取ってみると、「消費増税ではトータルの税収は増えない」とあり、また「1000兆円もの“国の借金”は自民党のバラまきが原因!」と書いてある。しかし、これは「お前が悪い、いやそうではないそっちこそ悪い・・・」という水掛け論ではないか。

民主党が政権を取ったではないか。何をしたか、出来たではなく今の景況をどうしたらいいのかが国民は解らないのである。

現在、財務官僚その他の識者という人達によって、消費増税路線ができてしまっている。その結果、増税を既定とする路線(=理屈)ができてしまっている。

安倍首相が消費増税を先送りした今回の決断は、理屈通りにはいかないぞという民の声を汲みあげたものだろう。

われわれは、理論(=理屈)の整合性を良しとする世界(これで良しとする人達は、「倒産」のない組織の人達だ)には生きていない。

最近の日本は、理屈が幅を利かせているようだ。本来、日本は、理屈よりも実行が先の社会だ。
しかし、我々は、理屈(理論)をもマスターし、理屈をいわないでまず実行する社会でありたいものである。