就活生諸賢は、自分は何才くらいまで生きると思っているのだろうか?
多分、今世紀(21世紀)末の日本人の平均寿命が、100歳になっていてもおかしくはない。
そう思うか思わないかは、各人の自由だ。

しかし、長寿社会が天国である、と思うにはそれなりの主観的、客観的な条件が必要である。
家制度はとっくのとうに無くなり、均分相続という相続制度が取り入れられたが、我々は、(欧米のような)個人主義の意識にもなり切れず、かといって家制度の時代の意識を個人的に引きずっている。
だから、平均寿命が延びると「老老介護」や「パラサイトシングル」等という子が現れ、それを良しとする親が出て来て、均分相続制度が「争族」問題などと揶揄される事態にもなる。
長寿社会が天国となるためには、個人の意識も、また社会の側もそれ相応の制度をこしらえなければならない。
当分の間は、親(祖父母の世代)が長生きし、子供(親の世代)と孫(就活生の世代)とが、時代の変革を担ってゆかなければならないだろう。われわれは、今、変わりつつある時代のド真ん中にいるのだ。制度を変えて行くことのできる時代なんてそんなにないのである。面白い時代だとは思わないか!?
頑張れ、就活生!