3月6日(火)
State Capital(ハワイ州庁舎)

・柱
イメージ 1
柱はヤシの木をイメージして作られており、庁舎の建物を内側で支える8本の柱はハワイ諸島の8つの島々(※)を表現している。
※オアフ島、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島、ニイハウ島、カホオラウエ島

・議場の外壁
イメージ 2
上段の写真、円錐の形状をした部分は議場(下院)の外壁となっている。ハワイの火山が表現されており、反対側の議場(上院)も同様に造られている。
(議場内部については知念が担当)
・濠
建物の周りを囲む濠は太平洋を表現している。
(撮影:戸谷准教授)

・庁舎正面
 庁舎の正面ではダミアン神父像、そして州の紋章を見ることが出来る。

・ダミアン神父像
イメージ 3
ベルギー出身の宣教師であったダミアン神父は、19世紀の中ごろ、ハワイのモロカイ島に隔離されたハンセン病患者のために尽力し、自らもハンセン病を罹患し、命を落とした。案内して頂いたスペンサー教授によれば、像のユニークなシルエットは、ハンセン病に罹患したダミアン神父が、衣服が肌に触れることによる痛みを防ぐために、服の内側にこのような型をまとっていたことが理由であるとのこと。

・州の紋章
イメージ 4
これはハワイ州の紋章(Great Seal)である。紋章の上部「STATE OF HAWAII」の下にはハワイがアメリカの準州から州となった年(1959年)が刻まれている。紋章の中央にはハワイ王国時代の紋章がそのまま用いられており、その左側にカメハメハ大王、右側に自由の女神が描かれている。紋章の下部にはフェニックス(不死鳥)、さらにその下から、里芋の葉(ハワイ州公式の植物)、バナナの葉、シダの葉が描かれている。紋章下部の“UA ・MAU・KE・EA・O・KA・AINA・I・KA・PONO”というハワイ語は、州のモットーであり、“The life of the land is perpetuated in righteousness”と英訳され、和訳すると「この土地の命は正義とともに不滅のものである」となる。

・庁舎の内側
建物は吹き抜けの構造になっており、火山の噴火口を表現している。
イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

1階にはハワイ州の木として制定されている「ククイ」が植えられている。ククイの実は油分を多く含んでいることから、かつてのハワイアンは明かりを灯すために使用していた。英語名は「Candlenut Tree(キャンドルナッツツリー)」。
また、ククイの木は人を護るというハワイの言い伝えもあり、ククイの実に魔除け等の意味を込めてレイ(首飾り)の材料としてもよく使われる。

イメージ 8
一階の中央部分の床にはタイルアートが施されている。
作者はマウイ島出身で日系人アーティストのタダシ・サトウ(1923-2005)。
太平洋をイメージしたとされる青を基調とした作品の中に、1枚だけ赤色のタイルが隠されている・・・。
(文責:法科大学院1年時・春山桂亮)