NHK 短歌 | Pourriture noble


こちらの番組で司会をなさっていた剣 幸さんが、司会を終了された(らしい)とのことでしたが。

もうだいぶ前に、こちらの番組さんは奇跡としか思えないような放送をして下さっていました。

なんと。
ゲストに竹宮 惠子先生をお招きになって。
しれっと剣さんと竹宮先生を共演させるという。

18歳の私が見たら、ずっと泣いているんじゃないかと思うような奇跡を起こして下さいました。

いや。
アラフォーの私も、ずっと泣いていました笑

誰だと思ってんの。
あの剣 幸さんと、あの竹宮 惠子先生だよ。

髪の毛が逆立つような鳥肌と、涙が止まりませんでした。

お二人が笑顔でお話をされている。




テレビに決して慣れていない竹宮先生が、ご自身の紹介をされただけでちょっと恥ずかしそうになさっていらっしゃる。

もうあれよ。
途中で入選者の発表とか挟んでくれて良かった。
泣けて泣けて、皆様のお話が入ってこないことろでした笑

しかし。
短歌って、勿論何も知りませんでしたが。
何か、情景を詠んだりとか。
素朴な日常の中で見つけた幸せとか。
そんな感じのものを詠んでるのかと思っていたのですが。

もう一人のゲストだった黒瀬 珂瀾先生が詠まれた短歌。




順番がおかしいのですが。
この番組の冒頭、いきなりこの句がドンと画面に出てきたんです。

『ひは』(漢字出てこなかった笑)とか知らないけど。
この句の情熱とか、狂おしい想いなんかがぐわっと伝わって。
『短歌ってこんなエロい(ごめんなさい)こと詠んだりすんだ(゚ロ゚)』
と、大変驚きました。

また、竹宮先生が教授をなさっている大学では、短歌を漫画作成のための授業に取り入れていらっしゃるとのことで。

敢えて描かずに、読者に推測させるような描き方。
何を描いて、何を描かないで表現するかを学ばせるとのことでした。
(そういうところが短歌にも通ずるものがあるという事で。)

これはホントに難しいですよね。
人物の表情や。
小物や。
聞こえて来るであろう音とか。
気温とか。

そういう間接的なもので、読者さんには柔軟に想像して頂かないといけない。

て言うか。
私の実力が無いからいけないんだけど。
そういった小細工なしに、とにかく王道を狙えと言われてるんだけど笑

初めて持ち込みしてから、伝えたい事はセリフで表すようにしてるし。
(なのに『何を言いたいのか分からない』と言われる笑)

でも。
竹宮先生がご指導されていますように。
実力さえあれば、そーゆー表現をしても良いんだな。
‥難しいんだけど。(しつこい)

何てことも思いながら。
(番組の進行とは前後しててごめんなさい)

遂に最後に。
『風と木の詩』について触れられました。

竹宮先生の当時のイラストに乗せて、剣さんがあらすじを言っただけでもう感無量。
再び涙腺ぶっ壊れました笑

元々、ホントに素晴らしいお声してんなと思ってたけどよ。
剣さんって何なの。

ホントに綺麗なお声✧*。

そして。
なんと。
セルジュとジルベールのお声を担当し朗読(?)して下さいました。
しかも。
2人がラコンブラート学院を抜け出し、駆け落ちする場面!!!!
あの場面を!!!!
剣さんが!!!!
と、また鳥肌立ててたら。
さらっと剣さんが読み始めました。

馬車に揺られ、セルジュがジルベールを強く抱きしめているコマから。




1話の頃より、少し男性らしくなったセルジュ。

そんな彼の飾らない優しさを。
あの温かいお声で、囁くように表現して下さる剣さん。

当たり前のように、ジルベールのお声も。
消え入りそうな‥セルジュにしか聞こえなそうな脆いお声で。

あの。
私はどんなにこの作品を読んでいても。
セルジュの声って何となく想像出来ましたが、ジルベールの声って、全く想像出来ませんでした。
私達が、天使や妖精の声を知らないように。

でも。
もし、ジルベールの声ってのがあるなら。
剣さんが聞かせて下さったお声なんじゃないでしょうか?

普通であれば。
『いやっ!!イメージと違う!!!!』
と、一蹴して終わりなのですが。
やっぱり剣さんって凄い。




そんな素晴らしい女優さんが。
竹宮先生の真横にいらっしゃる奇跡。

こんな事が起こって良いものなのか?

何事もないように放送してるけど。
ホントにとんでもない事が起こっていました。

有り難うEテレ。
有り難うNHK 短歌。
です。


しかし。
今、ネーム中と言う事もあり。
全く似ている訳ではありませんが、ちょっと参考にさせて頂く為に『風と木の詩』を読み返したりしています。

最後まで持ってないし(本屋さんに置いてなかった)。
1巻からじっくり読んでるわけではありませんが。
何か、ホントに凄いお話ですよね(^_^;)

何度も言いますが。
私は美少年達には、世界一幸せであって欲しいものですから。
セルジュもジルベールも、見てられんような生い立ちで( p_q)

ラストも悲劇。
もうホントに辛いですね。

でも。
番組内で黒瀬先生が仰っていましたように。
このラストで良かったのかも知れない(意訳)。

て言うか。
私の主観ですが。
セルジュはパリに行ってからも、どんどん男らしくなって、精悍な顔つきになるのですが。

ジルベールだけは‥。
なんか‥。
竹宮先生が上手く描けなくなっていらっしゃるように見えました。(私の主観です!!!!!!)

竹宮先生ご自身が、これ以上成長したジルベールを描けなかったのではないでしょうか?

これ以上成長出来ない美少年。
だから、彼はここで命を落とすしかなかった。

私的には、そう思っています。

最後まで購入して、改めて読み返して。
また意見が変わるかもですが笑

でもやっぱり。
ジルベールがセルジュにとって
『わが人生に咲き誇りし最大の花』
になり得たのは。

彼が永遠の美少年であるからに他ならないですよね。