テンカウント 雑感 ② | Pourriture noble


『雑感』としましたが。
私がここで触れたいのは、城谷君の恋愛観です。

5巻で。
遂に身体を重ねた、黒瀬君と城谷君ですが。

何度も言いますが。
私はこれに、非常に驚かされました。

単純に
『早ッ』
って思ったのと笑

城谷君は、そこに抵抗は無かったのか?
と言う事に引っかかりました。

黒瀬君は。
2巻で早々に、城谷君への想いを告白しています。

なので、黒瀬君については。
この事に違和感はありません。

しかしながら。
城谷君はどうなんでしょう?

私の中では。
城谷君は、同性愛者ではないと捉えていました。

何故なら、黒瀬君に告白された時。
「俺 男ですよ……?」
と、パニクっていたから。

過去のトラウマから、女性に苦手意識はあるかも知れません。

そもそも。
人と深く関わらないよう務めていた城谷君ですから
『恋人が欲しい』
とも思わずに、生きて来たと思われます。

でも。
もし恋愛するなら、女性を想い浮かべたはず。

そんな城谷君が
「男同士で付き合うってどういうことですかね?」
とか
「俺も黒瀬君のことが好きだって言ったら―――」
「どうなるんですか?」
と聞く。
あくまでもまだ
『黒瀬君を意識し出した』
と言う程度(に思える)の段階で。

その男性と行為に及ぼうと思うのでしょうか?
潔癖症なだけに、絶対、黒瀬君が初めての人だろうし。
(しかも『受』。←これは、絶対に抵抗あるはず。)

『全人類で、黒瀬だけが特別』
と言うワードを使ってしまえば、もうそれまでなのですが。

やはり。
『本当に汚いのは自分』
で。
「俺と一緒に」
「黒瀬くんに汚れてもらいたくてっ…」
と思う気持ちが、一番強かったのでしょうか?

その後に続く、城谷君のセリフも。
『告白』と言うより、『取り引き』のようだし。

色々、『テンカウント』についての感想を拝読させて頂くのですが。

『黒瀬君は西垣さんを想っていて、城谷君自身を好きではないのでは?』
『黒瀬君には、ちゃんと城谷君本人を愛して欲しい』
と仰るブロガー様がいらっしゃいました。

確かに。
黒瀬君が城谷君を通して、西垣さんを見ているのなら。
それは、かなり嫌です。

でも。
そんな城谷君も。
黒瀬君が好きで好きでたまらなくて‥と言うわけでもないように、私には思えます。

であれば。
この2人は何故、このタイミングでしてしまったのか?

今後の、この作品の展開から。
少しずつでも、この辺りが見えてくれると嬉しいです。

『やーんもう!!この2人がチューしないのはどーしてー!!!!!!!?』
と言う事にばかり、最近まで気を取られていましたが笑

何だか、この辺の事も気になってきました。

まだ未完の、この作品。

先は分からないのに、あーでもないこーでもない言ってる自分が、何とも滑稽ですし。
大変難しい作品です。

が。
ごめんなさい。
もう夢中でございます笑

やはり、最後はHAPPY ENDでおわって欲しいと。

2人を愛する者のとしては、思ってしまうのですが。

この2人が、何をもって『HAPPY』だと思ってくれるのか?
それも謎だなと思います。

私が単純に考える
『2人が心から愛し合えた』
と言う『HAPPY』。

それがホントにスッキリして、イイ終わり方だけど。
彼らが思う『HAPPY』って、どこにあるんだろう?

なんて事も考えてしまいます。

‥2人とも、変わってるから‥(^_^;)


て言うか‥。
色々拝読させて頂いている中で。
この期に及んで
『城谷君の潔癖症どーなった?』
と仰るブロガー様がいらっしゃったのには、さすがにウケました笑

そういう視点で、この作品をご覧になっていたら。
『テンカウント』は、大変つまらない作品になってしまうでしょうね笑

でも、作品の捉え方は十人十色で千差万別。

色んな楽しみ方があって然るべきだと思います✧*。




これ。
ホントに可愛いですよね♡

城谷君が巻いてるのは、黒瀬君のジャケットだと分かるのですが。

黒瀬君が巻いてるのも、城谷君が通勤の時とかに着ているコートだったんですね。

最近、気が付きました笑