世界一危険なジャングル「ダリエン地峡」

 

パナマとコロンビアに国境にまたがるジャングル

ダリエン地峡

 

北はアラスカ、南はアルゼンチンまで南北アメリカを貫く道路「パン・アメリカン・ハイウェイ」も、このダリエン地峡で唯一途切れています真顔

 

そんな未開の地ダリエンの外務省危険レベルは「レベル3(渡航は止めてください)」(2023年12月時点)驚き

 

 

(外務省HPより抜粋)

治安当局の監視が行き届かない密林地帯であり、犯罪組織による麻薬密売、人身取引等の犯罪が発生しています。近年はダリエン地峡を越えて入国する不法移民が増加しており、移民を対象とした犯罪が急増しています。

 

同じパナマでも普段住んでいるパナマと別世界のような感じ驚き

 

このダリエン地峡を身近に感じたのは

ベネズエラ移民問題

 

私がパナマに来た2022年、ダリエン地峡を越えてくる不法移民が急増煽り

 

ベネズエラ移民の物乞いも見かけることが多くなり、パナマでもいろいろな面で問題になっていました鉛筆

 

 

【関連ニュース】

 

 

 

無鉄砲すぎる”冒険記”「ダリエン地峡決死行」

 

多くの移民を輸送するバスが事故に遭うなど悲しいニュースも赤ちゃんぴえん

 

そんなとき、語学学校でベネズエラ人の先生の授業があり、お互いの母国の紹介をすることに看板持ち

 

ニコニコ(私)「ベネズエラいつか行ってみたいな」

 

悲しい(先生)「そうね私も…でも帰れないの」

 

このときの悲しげな先生の表情が忘れられず…赤ちゃん泣き

 

多くの不法移民が押し寄せるダリエン地峡について知るべく、手に取った本がコチラ鉛筆

 

 
    

ダリエン地峡決死行

北澤豊雄著

 

過酷な自然環境に加え、反政府ゲリラや麻薬組織の運び屋が往来するなど、世界でもっとも危険な地帯と言われている「ダリエン地峡」を歩いて踏破しようとした冒険ノンフィクションカメラ

 

読んで最初の感想は
”無謀すぎィ”煽り
 
コロンビアからパナマへ向かってダリエン地峡を越えようと何度も挑戦する著者驚き
 
案内人「コヨーテ」に危うくゲリラに売り飛ばされそうになったり、ジャングルで迷子になって死にかけたりと、とにかくリアルクレイジージャーニー昇天
 
無鉄砲すぎる”冒険”ですが、危険なジャングルを越える人たちの理由にも迫っています鉛筆
 
特に印象に残ったのは
国境を挟んで住む先住民驚き
 
ダリエン地峡を越えようとするのは不法移民だけと思っていましたが、この一帯に住む先住民のなかには家族が国境を挟んで”向こう側”にいる人もあんぐり
 
大切な家族に会うために、危険を冒さなければならない現実に衝撃凝視
 
ジャングルの恐怖だけでなく、出会った先住民の「情の厚さ」そして「適当さ(爆笑)」も感じられて面白い一冊です鉛筆
 
 

​なぜ命を懸けて渡るのか?「エクソダス」の存在

 
上記の「ダリエン地峡決死行」にはキューバ人やハイチ人、アフリカからの難民もあんぐり
 
「ダリエン地峡≒ベネズエラ移民」
と思い込んでいた私にとっては驚き煽り
 
また、これを読んで疑問に感じたのは
なんでわざわざダリエン地峡を通るのか?煽り
 
 
YouTubeやTikTokにはダリエンを越えようとする移民のリアルな動画が投稿されていて、なかには体力を失ってしまい、ジャングルに置いて行かれた母親の悲痛な姿も魂が抜ける
 
過酷な環境ゆえに道半ばで亡くなってしまう人も多く、人の骨も落ちているような危険なジャングルに、世界中から移民が押し寄せるのはなぜか?
 
その理由を知りたく、手に取ったのがコチラ鉛筆

 

 

    

エクソダス

アメリカ国境の狂気と祈り

村山祐介著

 

麻薬組織が支配する砂漠、猛獣が棲むジャングルを越えて、世界中の移民がアメリカへ向かうのはなぜか。世界の真実に迫るルポルタージュカメラ

 
 
”パライソ(楽園)”を求めて、世界中からアメリカを目指す移民煽り
 
著者が出会ったカメルーン人の移民は、まずエクアドルに入って、ダリエン地峡に来たとのことあんぐり
 
なぜわざわざ故郷から遠く離れたエクアドルなのかというと
ビザが不要だから煽り
 
逃げている最中にビザをとることは難しく、スペイン語も話せないまま、エクアドルにやって来たそう魂が抜ける
 
ほかにも、キューバ、ハイチ、アフリカ、アジアの移民も同じような理由で、エクアドル等からダリエン地峡を目指すとのこと驚き
 
小さな子供を連れてジャングルに入る移民も多く、ある母親の言葉が特に心に残りました。
 
”生きるために命を懸ける”
 
「最強パスポート」といわれる日本のパスポートを持つ私にとって、文字通り命懸けで国境をまたぐ真実は今まで想像できず真顔
 
ただ世界中にはこうした移民が多くいること、そしてその違いは生まれた場所だけなんじゃないかと考えさせられる一冊でした。