ヨウヘイの反応
「がっかりとかしてないよ、大丈夫
会って思ったのは…まぁ…
(俺と会うのに)服装が普通やなーと
」
」ピタッとしたインナーにパーカー羽織って
デニムパンツで動きやすくてラフな格好で
一度目はそのまま会いに行った。
…まぁ確かに
異性に、特に二人で初めて会おうとする、
そんな機会にしてく格好ではなかったけど
ただでさえ夜に
「TSU○YA行ってくるー」
と出てくるだけでも怪しさ漂わせてるのに
わざわざ着替えたりしたら
それこそ何言われるか…
(茶々が止まらなくなる)
それに。
怖い意味でもドキドキしてたから
やっぱり自衛も意識してた。
そんな一度目を経て2ヶ月後の二度目は、
素材は秋冬らしくモコモコしてるけど
ピタッとくるモスグリーンのトップスに
パッと見は無地だけど
光の下では模様が浮かび上がる
黒のおしゃれな膝上タイトめスカートで
18時とか19時頃だったかな
一度目よりも出やすい時間帯に
「ちょっと出てくる～」と会いに行った
ヨウヘイは
目に見えてわかるくらいどぎまぎしてた。
二度目の逢瀬
次に会えたのは約2ヶ月後。
ヨウヘイは日曜が休みだったけれど
運送の日程によっては
県外から帰ってこれないことも多々あって
だから、稀なこっちへの運送が
電話をするようになって
3週間程度のタイミングで訪れた一度目は
本当に運がよかったんだと
後にヨウヘイとよく話してた。
もちろん、この2ヶ月の間も
電話はずっと続いてた
ただ…
電話をするようになってからは
メールはほとんどしなくなって
会ってから何も音沙汰なく4日経ったときは
会ってがっかりさせちゃったのかな
と凹んだ。
「違う違う！他のドライバーとも
運転中よく話してるからだよ
」
」すべてが嘘だったとは思わないし
すべて本当のことを言う必要はなかった
立場を考えればね
でも一体
いつから
どれだけの嘘を吐かれてたんだろう
今となってはもうわからない。
当時の仕事
職場を辞めて
失業給付を丸々受けた上で
のんびりと次を探してたから
短期のバイトを1年くらいしてた
ヨウヘイは
10tトラックドライバーだった
※前回の記事
「ちゃんと眠れるよ
」は
」は「トラックで普通に眠れるスペースあるよ」
ってそのままの意味でした
だから電話の機会はかなり多かったし
毎回一時間とかざらで
二時間話すこともあった。
私がさっさと再就職してたら
正直そこまで電話に付き合えなかったし
ヨウヘイが県外を行き来するドライバー
じゃなかったら
立場上、頻繁に電話できなかっただろうし
タイミングが良かったと言うべきか
そんな巡り合わせを悪く思うべきなのか
長電話を気兼ねなくできる、お互いの状況が
ぴたりと嵌まっていた時期だった。
数ヶ月後には私も仕事を決め、
3年後ヨウヘイもトラックを降りたから
お互いに環境が「当時」と変わった
だから尚更思ってしまう
お互いに「当時」の状況じゃなかったら
今とは違う思い出を持てたかな、と。