クチナシの花の香りがすると手越くんが事務所を退所した2020年6月を思い出します。


手越くんが独立してから3年が経ちました。

ソロデビュー日の2021年7月7日は特別な記念日ですが、忘れられないのは2020年6月19日の退所日と2020年6月23日の記者会見の日です。

私は2017年頃から、いつか「その日」がくると思っていたので手越くんの心の機微に気づけるようにと応援してきたつもりです。2019年には覚悟ができていて、WORLDISTA長野で「これが最後かもしれない」と思いました。手越くんが退所したらどうする?という話をテゴ担としはじめたのはその頃です。

手越くんが手越くんらしくいられる場所なら私はどこにでもついて行こうと思っていました。正直なところ私自身がジャニーズのファンでいることに疲れを感じていました。飛び出したかったのは私の方かもしれません。

2020年6月19日の退所のお知らせは驚きましたが涙は出ませんでした。「そっか…、ついにこの日が来たか…」と思いました。新しい未来に私は前向きでした。

私が泣いたのはイッテQの「退出しました」の日です。イッテQは私にとっても大切な番組でしたから「今まで長い間ありがとうございました」と、こみ上げる思いがあふれて泣きました。号泣でした。今でもその日の録画は大切に残してあります。

昔の話ですが、私はX JAPAN解散後hide with Spread Beaverとして活動を始めたhideを応援していたのですが、5ヶ月後に突然亡くなりました。手紙1枚出さなかったことをいまだに後悔しています。新しい活動が軌道に乗るまでの大変な時にもっと一生懸命応援しておけば良かったと思ってももうhideはいません。

その記憶がフラッシュバックしてきて、手越くんの独立後半年はたくさん励ましてたくさんファンレターを書いて愛を送らなくてはと思っていました。hideみたいに死んでしまうのではないかと怖かったです。生きていてくれたらそれでいいと思うくらいでした。私には手越くんを応援することしか選択肢はありませんでした。

今になって手越くんは当時の思いを語ってくれることがありますが、やっぱり最初の1年は大変だったんですね。大火事の中でも真っ先にファンのそばに来てくれてありがとう。

活動休止するとか海外に拠点を移すとか色んな選択肢があってもおかしくなかったあの状況下で、燃え盛る炎の中ファンを幸せにする活動と日本を元気にする活動を真っ先にしてくれました。コロナ禍の不安定な時代に手越くんが近くにいてくれて心の支えになってくれました。たくさんの矢が飛んできて刺さり、たくさん傷ついたと思うけど、手越くんはそれでもキラキラの笑顔を見せてくれて輝き続けていました。

私は2020年から2021年までかなり厳しい行動制限があり、家と職場とスーパーの往復ばかりでした。そんな毎日で手越くんのYouTubeがアップされるのが楽しみで、家にいながら何回も見ていました。手越くんを応援しているようで、実は励まされているのは私の方だったんです。

コロナ禍、手越くんのファンで良かった。特に最初の1年間、手越くんが大変だった頃、私も大変でした。今は長いトンネルを抜けたなぁと思います。


3年経って、音楽雑誌に6ページも載って、あの頃の話をおだやかに話してくれています。

Rolling Stone Japan vol.23 
2023.6.23発売