いかにも皮肉で

大なり小なり誰にでも起こりえる

正直な素直な心と小さな嘘の間で翻弄される

一人の男の話、視点を変えれば滑稽ですらあるような。

しかしラストはあまりにも悲しい。

 

3年前の映画だが、カンヌ映画祭でグランプリを獲得した作品。

この監督の作品はいつも話題になるが

実際鑑賞したのはこの作品が初めてだった。

 

主人公を取り巻く人間たち以上に

キーを握っているのがSNSの存在だ。

 

昨日までの名声や賞賛が

次の日には地に落ちていく。

たった一日で立場が逆転していく。

 

これこそ2024年の今

誰に起きても何の不思議もない現象。

 

2時間以上の上映時間で

外に出た時にはもう陽はだいぶ傾いていた。

 

ずっとSNSにハマっている息子を思い出し

いろいろと案じてみるも

彼を止めることはできないし

その必要もないな、と思った。

 

時々その投稿を見てみるけど

嘘八百並べていることも少なくない。

そのうち見透かされるんじゃないか、と思うけど

SNSなんて所詮架空の世界なのかもしれない、とも思う。

 

真実が何かなんて

PV数が稼げて面白ければどうでもいいのかもしれない。

 

 

この映画、GWに時間があるならぜひ。

主演の男優さんの演技が圧巻です。

 

image

散歩ギャラリー      映画を観るために歩いた歩道