第15話「ロマン溢れる場所」
~前回のあらすじ~
3つ目のジムも順調に突破した明莉。
ソルトのトラウマも克服し、次の街“フエンタウン“へ向かう。
だがその途中に怪しい金髪の男がいて…
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キンセツシティ→
ー111番道路ー
「いやぁ、自転車に乗りながら進むのは気持ちいいね〜」
「たまにはボールの中に入ってるのも楽でいいな。眠くなってきたぜ…」
加「ホープとソルトは走ってるわね」
ホ「四足歩行ですから」
ソ「こんな風に全力で走るのは楽しいです!」
明「それに足の筋肉を使うから、スピードも鍛えられるのよ」
テ「明莉さん、運転する時は
ちゃんと集中しないといけないんじゃないか?」
「そうだった。安全運転で…、あ、やばっ」
ガッシャーン!
道に落ちていた小石に気づかず、自転車で事故したように思ったが…
「いてて…あれ?痛くない…?」
自転車はリーフブレードでどかされ、
明莉が転んだ場所には葉っぱの山がクッション代わりになっていた。
「あっぶないわね!?
怪我したらどーすんのよっ!」
「その声は…トリン!」
侑「ははっ、何やってんだよ。
もしかして明莉、運動オンチなの?」
明「侑希も!ごめん、助けてくれてありがとう…!」
加「トリンに怪我がなくて良かったわ」
ホ「2人とも奇遇だね。こんなところで何してたの?」
「あそこに見えるえんとつ山のスケッチをしてたんだ。
まだあの辺りの調査はしていなかったから、
下準備も兼ねてぶらぶらしてたぜ」
「どれどれ…おお!めちゃくちゃ上手じゃねえか!」
「でしょー!これ以外にもたくさん描いてるのよ」
「…って、のんびりしてる場合じゃなかった!
ハジツゲのソライシ博士に挨拶しに行かないと…
じゃあな明莉。今度会ったらポケモン勝負しような!」
「うん。じゃあね」
タッタッタッ…
「…トリンが技を出してくれたおかげで命拾いしたな」
「これから自転車に乗る時は気を抜かずに運転しよう…」
「侑希はあっちに行っちゃいましたけど、
僕たちはこれからどこに向かうんですか?」
「炎の抜け道を通って、4つ目のジムがある
フエンタウンを目指そうか!」
「りょーかい。暑いところはどんと来いだぜ!」
ー炎の抜け道ー
ソ「あそこにいるのはマグマッグですかね」
明「だね。確か侑希の手持ちにもいた気がするよ」
加「うう…蒸し暑くてサウナみたいだわ…」
ー112番道路ー
「地図によれば、こっち方面に行けば良いみたいね!」
「木の実もたくさん落ちてて、自然が豊かな場所だな」
すると、とある1本の木の前に怪しい金髪の男が立っていた。
?「ウーン…におう…
コイツはにおうぜ…サイコーにロマンの香りだ…」
ホ「木に話しかけてる人がいるけど、何してるんだろう」
「ああいう人はスルーが1番良いんだよ。気にせずに行こっか」
?「ココはアレだな。確実にひみつのポイントだ…
フフッ…この奥にはモーレツスーパーなアレを
作るためのスペースが十分に広がっているだろう…!」
テ「なーんか気になるなぁ。明莉、行ってみねぇか?」
「…何してるかだけ確認してみるか…
すみません、こんちは〜」
?「ヨオー、ポケモントレーナー!
このオレに何か用事でも?」
明(初対面なのに勢いがすごい!やっぱ変な人じゃん!)
?「…エ?呼んだのに無視するのか?
オイオイ、せっかく出会ったんだから遠慮なんていらないぜ!」
「あ、はい…」
「ってわけでハローだ!オレはギリー!
イッシュ出身の25歳!自分探してはや12年!
夢追い求めるフーテンさ!」
「イッシュから来たんですね。私は明莉って言います」
明(でも、なんとなく悪い人ではなさそうだな)
「敬語じゃなくてもオーケー!
オレはオレだけの場所を探している!
──そう!名付けて『スーパーひみつきち』を作るため
ホウエンを旅しているんだ!」
加「ひみつきちって何かしら?」
「…ンン?オマエたち、ひょっとして
ひみつきちの事を知らないのか?」
「うん。私もホウエンに来てそんなに経ってないから…」
「ンン…そんな人生は悲しいぜ!
ここは1つ、オレがレクチャーしよう!
いいか?まずひみつきちってのを一言で言うならばアレだ…
そう!最高のロマンだ!」
ホ「ざっくりしすぎじゃない?」
「もうちょっと詳しく説明するなら、
自分と自分の認めた仲間たちをだけが集う
ベストプレイスってトコだ!
どうだ!?サイコーにロマンだろ!?」
テ「ひみつきちに対しての熱がスゴいけど
まあ、楽しそうではあるな」
「良い機会だから作り方も覚えようぜ!
まずはこれを受け取ってくれ」
明莉はわざマシン97『秘密のちから』を手に入れた!
ギ「この秘密のちからには、隠された場所への入り口を
見つけ出すチカラがあるんだ!
隠された場所…実にロマンに溢れてるだろ?」
ソ「僕はこう言うの好きです!」
「だからオレはロマンを込めて、
それをひみつのポイントと呼んでいる!
例えばこの木!そう、まさにコイツがひみつのポイントさ。
今にも木のツルが落ちてきそうなココで秘密のちからを使うんだ!
フリー!秘密のちからっ!」
シュンッ!
「ヒュー!たまんねえな!」
「そのフライゴンが相棒なの!?」
「ああ!かっけぇだろ!
こうやって、ひみつのポイントに入り口を作るんだぜ!」
技を使った部分からは穴が開き、ツタが落ちてきていた。
ギ「これがひみつきちへの第一歩だ!
絶対に忘れるんじゃないぜ!
それじゃ、中に入るぞっ」
明「ひみつきちなんか作ったの、小さい頃ぶりだなぁ
とりあえず入ってみよう。みんなも危ないからボールに入っててね」
ーひみつきち(112番道路)ー
「ウーン、なかなか良いところじゃないか!」
ソ「木の中がこんなに広がってたなんて、すごいですね…!」
「これも秘密のちからのおかげなんだぜ。
なもんで、ひみつのポイントを見つけたら
とりあえず中に入ってみるとイイかもな」
「これって、私好みのひみつきちに作れるの?」
ギ「モチロン!たくさん模様替えグッズや壁飾りでいっぱいにできるぜ!
これで少しでも明莉がひみつきちの事を知ってくれたなら、オレは嬉しいよ」
加「気分転換に飾り付けとかしてみても面白そうね」
「キルリアも知ってくれたか、ひみつきちの良さを!
明莉、これでオマエとオレは友達だ!よろしくな」
「うん、よろしくね」
ギ「オマエの未来には、きっと嬉しいことが
そりゃもうたくさん待ち受けているからな!
ひみつきちってのはな、そんなハッピーなロマンを
みんなに与えてくれる場所なんだよ!」
明「急に良いこと言うじゃん。ちょっと感動したよ…!」
ホ「でも明莉、最初はめっちゃ怪しんでたよね?」
「ホープちゃんそれはナイショでお願いします」
「オレはそろそろフリーに乗って次のひみつのポイントを探す旅を続ける!
オレ自身が目指すサイコーのひみつきちを見つけたいんだよ。
ひとまずはココでお別れだな!また会おう、明莉!」
明「バイバーイ!」
「オレに会いたければ、ヒマワキシティの
ひみつきちギルドまで来てくれよー!」
フ「ギリー、しっかり捕まっててね。
ヌマクローさんたちも、またねっ!」
バサバサッ…
「ただの木に話しかけてる変な人だと思ってたけど…
案外良い人だったね」
ソ「ここのひみつきち、静かで木の匂いがして居心地がいいですね!」
テ「ギリー、イケメンだったな。やっぱりイッシュ出身だからなのか?」
「相棒のフライゴンのフリーもカッコよかったよね〜。
僕も空を飛んでみたいよ」
「空飛ぶホープ…想像したらちょっと面白いかも」
加「ねぇ、時間も時間だし、みんなでここでお昼ご飯を食べるのはどうかしら?」
「ちょうど僕もお腹が空いてたんですよ!
明莉!食べましょっ!」
「いいね。もう少ししたらハジツゲタウンに着くから
栄養補給してそこまで頑張りましょう!」
第15話 おしまい
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次回予告
ひみつきちマスターのギリーと出会った明莉達は
“ハジツゲタウン“に到着する。すると侑希が
なぜか慌てた様子でこちらに走ってきて…?
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あとがき
どうも!あるいです
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ギリーがイッシュ出身っていうのを知った時、
第5世代が好きな私にとっては嬉しかったです。
次回からは…なかなかシリアスな回になりそうだ…
「もうすぐクリスマスだけど、加賀美はなにかサンタに頼むの?」
「私は、失った分の記憶が欲しい。それ以外はもう十分よ」
「…そうだね。どうかこの旅が終わる前に、早く取り戻さないと!」
