こんにちは!あるいです。

いつも作品を見てくれてありがとうございます。

番外編第2回目では、前回の9話に出てきた

ズバットのトレーナーのしたっぱの物語をお届けします

(先に9話をお読みいただけると、より楽しめます!)

 

「ズバットのトレーナーって…あ、思い出した!

あの自分のことを俺様呼びしてたアクア団の中で27番目に強いしたっぱのことね〜」

「く、詳しいな…」

「本当はアクア団に入りたくなかった、って言ってた人よね」

したっぱ「そうそう!今回は俺様の話だぜ」

「他のしたっぱと分かりにくいから、名前を変えたらどうだ?」

ベイ「俺様の名前はベイっていうんだ!」

「それじゃ、ベイちゃんのアクア団に入った理由を聞いてみようか」

「え、なんだその呼び方…!?」

 

 

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俺様は小さい頃から、アイドル界で輝くことに憧れていた。

テレビを見たり、ポケモンの技を研究してみたり。

 

「えいっ!いけ、ズバット!噛みついてアピールだ!

へへっ、絶対に俺様とポケモンは、スターになってみせるぜ!」

 

年が経ってもその気持ちは変わらずに、

ポケモンたちとコンテストなどを日々研究していた。

だがある日、街にアクア団が襲撃してきたんだ。

 

 

「ここにいるポケモン全員捕まえて、あの計画を強化してやる…」

 

そこにはアクア団のリーダー、アオギリもいて…

そいつの相棒、サメハダーに抵抗できるものはいなかった。

街のみんなはなすすべもなく、ポケモンを半分以上奪われてしまった。

でも俺様は必死でもがいたんだ。

 

「やめろ、俺様とズバットはスターになりたいんだ!」

「ふぅん…贅沢なやつだな」

「えっ…?」

 

「もしお前がスターになりたいってんなら、アクア団に入れよ

それなら俺が裏でなんとかしてやるから。

な、お前が選んだ道なんだろ?」

 

「お、俺様は…」

「有名になれるのは同じだ。違うか?

お前がアクア団の中で人気者になった景色、想像してみろよ。

ちなみに、拒否権なんてないぜ。

もし嫌がればサメハダーが、お前を…なんてな」

 

 

そこから脅されて無理やり入らされたアクア団では

ポケモンと共に協力しあって、輝きを目指していた生活から一変し、

ポケモンを利用して奪い、思っていたのとは全然違う日々だった。

その内、こんなことをしている自分自身が嫌いになりそうで…

 

 

だけど俺様は心の奥のどこかで、まだ夢を諦めきれなかった。

それはアクア団に入る前からの相棒、ズバットも同じだったんだ。

 

そんな時、明莉ミクリ、2人の姿を見て…

ポケモンと心を交わし出す技、その輝きが俺様の心を動かした。

 

「ヴィーナス、水の波動で相手の動きを制限するんだ」

「テトラ、キバニアにマッドショット!」

「加賀美、テトラ!水の波動と念力を合わせて攻撃!!」

 

 

俺様も、もう一度、輝けるかなって。

 

 

「いつか、ここから出たいと思ってるんだ」

ズバット「…俺もこんな組織飽き飽きしてた。

やってることがなんら犯罪と変わりねえしな。

とりあえず活動を続けながら…チャンスを作ろう。

その時に俺たちはここから羽ばたいて逃げるんだ。それまではお前の力が必要だ、ベイ」

「ああ…俺様は、お前と一緒にスターを目指したい!」

「よく言った。俺ももう少しだけ頑張ってやるよ」

 

どうせこんな場所で人気者になれたって、満足できない。

心からポケモンを愛し合えるそのステージに、立ちたいからな。

 

 

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「アオギリに脅されてアクア団に入ったって感じだぜ…」

「…そんな罪のない人も、アクア団は利用していたんだな」

「ああ。やりたくないことをやらせられるのは、もう嫌なんだ。

その気持ちは俺様もポケモンも同じ。だからいつかアクア団を出て

コンテストスターになって、ズバットと一緒に大人気になってやる!!」

「そのズバット、名前があるらしいわ」

「えっ!?じゃ、本当のお前はなんて言うんだ?」

三郎「三郎だ」

「意外と渋い名前だね…!?」

「よく言われる。俺も昔からベイは悪いやつじゃないって知ってるから、

こいつの言うことを聞いてやってるんだ」

「ベイ、三郎、質問があるんだけど、

炎のキバを覚えたグラエナを知らない?僕の家族なんだ」

ホープの家族のことを説明中…

「ふむ…。前に、アクア団の中にものすごく強いグラエナ2匹がいるって

少しだけ聞いたが、それがホープの親なんじゃねえかな」

「本当!?」

「ああ。アクア団のポケモンの中でもそのグラエナは有名なんだ

だけど今はどこにいるのかはわからない。

情報が漏れないように、したっぱの俺たちには教えられていなくて…」

「でも、いるのは確かだ。そのグラエナはきっとホープを待ってるんだと思うぜ」

「そうか…ありがとう」

「はっ、いいってことよ!俺様だって人やポケモンには親切でいたいからな。

アクア団を出るまで、俺様は三郎と強くなってみせる!

ここじゃないところで、また輝くために…!」

 

ベイと三郎はまたどこかで出演させたいですね…これからの展開によりますが。

アクア団の中にもいいやつはいるだろうということで

即興で作ったキャラなんですけど、書いてる途中で

思ってたよりもいいやつになってて驚きました(´ ▽ ` )

「ていうか俺様も早くコンテストに出たい!」

「まずはしたっぱよりも上の階級へいくのが、目標だな」

 

それでは、また次回お会いしましょう!

読んでくれてありがとうございました!