ラベンダーの草とりをしていると、蜂の巣を見つけることがある。

 

蜂は、刺激さえしなければ襲ってこない。

襲ってくる前に、見回りの蜂が警告の攻撃をしてくる。

刺しはしないが、体にまとわりついて離れないとか、ちょっとした嫌がらせみたいな。

 

 

蜂の巣の季節。

声も出さず、畑からものすごい勢いで飛び出す人がいる。

 

 

みんなでラベンダーの草とりをしているある日。

 

一段下で作業をしていた人が、畑から飛び出していった。

何事かと思って見ていると、様子がおかしい。

何かを振り払うしぐさをしながら、とにかく走る。

 

戻ってくると、蜂に追いかけられていたと。

 

蜂の巣は、枝の茂み中にあるイメージかもしれない。

ところが、根元の土の中に巣がある。

 

ラベンダーの草とりは、

広がった枝を持ち上げ、まくりながら根元に生えた草をとる。

その時に、気づかず蜂の巣を壊してしまうことがある。

 

数株前のラベンダーから、蜂の警告が始まっている。

土に伝わる振動に反応するのだろう。

熱心に働いていたら、2cmほどの虫が1~2匹周りをうろついても、なかなか気づけない。

 

そのまま熱心に手ぐわを振り、草をとっていると、ついに蜂の巣に到達。

金属でできた手ぐわが、蜂の巣を直撃。

怒った蜂たちが、次から次に。

 

さっきから周りをうろついていた虫は蜂だったと、この時、ようやく合点がいく。

 

しかしながら、その時は、もう。

 

とにかく、素早く逃げる以外の方法はない。