企業が資金を集める方法のひとつとして株式のお話をしましたが、他にも資金調達方法があります。個人が住宅ローンなどで銀行にお金を借りるのと同じように、企業も銀行からお金を借りることがたくさんありますね。企業が資金を集める方法のひとつとして株式のお話をしましたが、他にも資金調達方法があります。個人が住宅ローンなどで銀行にお金を借りるのと同じように、企業も銀行からお金を借りることがたくさんありますね。単純な借金と少し違う点は、債券を買った人(お金を貸した人)は1年後に元本と利息が返ってくるのを待つという方法の他に、返済期日の前に他の誰かにその債権を売却して現金にする、という選択肢もあるというものです。上記の例で言えば、例えば購入して半年後ぐらいに101万円で売ることができたとしたら、購入価額100万円に対して1万円の売買利益が得られることになります。101万円で購入した人は、返済期日に発行会社から額面100万円と利息の2万円がもらえるわけで、それだけの儲けで充分満足だと判断した上で購入したというつながりになります。こういう流れを作ることによって、お金を貸した側はそのお金が返ってくるまで他のことを何も出来なくなっていたのが、他の投資家に債券を購入してもらうことによって、期日前にお金が戻ってきて他のことにつかえるようになります。それだけお金を使うルートが増えて経済がより活発に動くようにできるわけですね。このように、企業にとって資金調達方法は株式を発行する、銀行(または特定の相手)から借りる、債券を発行する、という方法があるわけですが、どれが一番良い方法かはその時の経営判断によるものです。株式であれば、出資してもらったのですから、そのお金は返すものではありません。経営が良くなって利益が出た時に配当を出せば良いだけで、利益が無い時には何も出しません。ただし、利益があがらない状態がずっと続くと、株主たちから『今の経営陣ではダメだ』ということになって、株主総会で役員たちはクビを切られてしまうことになりかねません。銀行から借りる場合と債券を発行する場合であれば、そのお金を期日にきちんと返済しなければいけないのはもちろんですが、新たに発行株数を増やす、つまり増資して株主の数が増える、悪い言い方をすればうるさく口出ししてくる人を増やすよりは今回は借りる方を選ぼう、という判断ですね。債券の場合はさきほどお話ししたように売買が出来るというメリットがありますが、この場合、株式投資と同じように必ず高値で売れて利益が得られるとは限らないという点は理解しておかなければなりません。発行した企業の経営状態がどうもあまりかんばしくないという報道があったとします。すると期日にきちんと返済されるのかどうか不安になる人が出てきてもおかしくないですよね。そうするとわざわざ高い値段で買ってもらえなくなります。逆に『もっと安い値段なら買ってあげても良いけどね』という雰囲気になって値下がりしてしまいます。この理屈からすると、以前に発行した債券がそこそこ良い値段で取引されている会社というのは、市場から評価されているという裏付けだ、という考え方もできます。企業の債券としてのお話をしましたが、公の組織として債券を発行する例もたくさんあります。国が発行する債券を国債、県や市などの地方公共団体が発行する債券は地方債です。そして一般企業が発行する債券が社債で、国債・地方債と合わせてそれらを全部まとめて呼ぶ場合の呼称が公社債です。さらに経済のグローバル化によって、外国の政府や公的機関とか外国の企業が発行した債券を外国債と呼び、日本国内でも普通に取引されるようになってきています。