行く度に、魅せられる山岳風景がここにはあります。
美しいとか荘厳なと言う表現を超えた吸い込まれるような、
圧倒される風景です。
数えきれないほどのロッククライマーたちが、命を落とした場所でもあります。
雲一つない青空にくっきりと見えた稜線。
猛々しい岩壁。
合掌しつつ、心洗われる時間を過ごしました。
天神平ロープウェイ乗り場にある駐車場付近。
出発地点です。朝7時くらい。
積もった落ち葉に霜が降りていました。
最初の沢 マチガ沢。
撮影を終えて帰る人たちも何人かいました。
やっぱり、朝日に当たる沢を狙ってるのでしょう。
何回か訪れていますが、昨日ほど雲一つない快晴だったことは
かつてありませんでした。
とても感動しました。 日頃の行いが現れますね
沢を少しだけ奥へ進むと、早速行く手は岩壁に阻まれます。
もっと、もっと、先へ行きたくなりますが、
一ノ倉沢をあとに、次の沢に向かいます。
ここからは、道が舗装されていません。
落ち葉が降り積もりシャカシャカと、気持ちよく歩けます。
進行方向左側が山になっていて、右側ははるか眼下に渓流が見えます。
幽ノ沢が見えてきました。
今年何回か襲った大型台風の影響で、道が崩れているところがありました。
パトロールのおじさん曰く、崩れたのはそこだけで、
もっと奥に進んでも危険はないそうです。
黄色の紅葉の木が見事でした。
沢を流れる雪解け水はとことん澄んでいました。
山の至る所から、落ち葉がサワサワと降ってきていました。
もう雪も降ったし、木々は冬支度がはじまっていましたね。
厳冬の季節になると、山は人を寄せ付けない雰囲気に
変わっていきます。
そんな山でも、足を踏み入れていく人たちがいます。
山にはそれだけの、命を懸けるだけの何かがあるのでしょう。