本日は井上芳雄さん主演のミュージカル「ベートーヴェン」が大千秋楽公演の日でした。最終公演地は兵庫ということで、配信をライブで観ました。本当に配信対応有難い。

 

私は先月、日生劇場で一回だけリアル観劇することができました。

 

千秋楽公演は、リアル観劇では観ることができなかった小野田龍之介さん(弟役)と坂元健児さん(花總さん演じるトニの夫役)えした。海宝直人さんと佐藤隆紀さんとはやはりまた異なる雰囲気でした。トニーの夫フランツ役は、坂元さんのほうがちょっと表情が柔らかかったかな。佐藤さんのフランツはとーーーっても陰鬱で怖かったんですよ。エリザベートでのフランツとは大違い。たまたまどちらもフランツですね。

 

楽曲はオリジナルはほとんどなく、ベートーヴェンの曲を使用しているのが特徴的。花總さんはベートーヴェンのピアノソナタ「月光」から、義妹役を演じた木下晴香さんは、ベートーヴェンの曲としてはあまりにも有名な「エリーゼのために」でのソロパートが素晴らしかったです。

 

10代の頃は父親の影響で、クラシック音楽にハマっていました(父親が音楽全般大好きでして)。ベートーヴェンの曲の中では、この月光を毎日聞いている時期がありました。花總さんはその第一楽章のメロディーで心情を歌っていました。月光は第三楽章までありますが、この第一楽章は月が地平線から上ってくるイメージを感じます。第三楽章は一転して激しいテンポなのですが、私はこの第三楽章が好き。第三楽章は太陽に追われて月の光が消えていく夜明けのイメージ。

 

ベートーヴェンの曲からミュージカルを作り上げるのは、オリジナル楽曲以上に難しいのではないかと思うのですが、そこはリーヴァイさんとクンツェさんのゴールデンコンビのなせる業でしょうか。

 

そうそう、この舞台には音楽の精霊(ゴースト)という、ベートーヴェンの心情を表すような存在が登場するのですが、まるでエリザベートのトートダンサーのようでした。実際に、今回のキャストの中にトートダンサーだった方もいました。

 

今日は千秋楽公演ということでっ終演後に挨拶があったのですが、井上さんが「花總さんとこんなにしっかり向きあう役は初めてで、エリザベートの時は生きてないし(死神だから)」と話していました(笑)

 

お二人とも今回はシングルキャストだったので、健康管理の面ではかなり緊張感のある日々だったようです。そんな話をしみじみとして二人の世界に入っていたら、夫役である坂元さんが「俺がいないところでやってくれ~」とツッコんできて面白かった。このツッコミは佐藤さんだったらできないはず(井上さん、花總さんより年下だし)

 

アーカイブ視聴期間は一週間あるので、再度視聴予定です。