ただいま日本橋高島屋では伊藤若冲の絵を観ることができます。

 

 

「琳派、若冲、ときめきの日本美術」展でございます。高島屋カード会員なので入場料は無料でした。今回は京都にある細見美術館の25周年を記念して、その美術館所蔵の作品が公開されているのです。

 

実は三年前にも日本橋高島屋では若冲展が予定されていたのです。それを楽しみにしていたのですが、コロナのため中止になってしまったんですよね。今回の展覧会は三年前のリベンジなのか・・・?と、ふと疑問に思ったのは、今回は細見美術館の25周年記念とあったからですよ。三年前だと22周年という中途半端ですしね。

 

若冲の作品ではこちらの雪中雄鶏図がやはり迫力ありましたね。この絵は動植綵絵の前に描かれたものだそうです。

 

 


 

そして今回、上記の雪中雄鶏図より気になったのがコチラ↓。糸瓜群虫図でございます。ヘチマの緑色がなんともいい色合いでしてね。そして中には十数種類の生物も描かれているのです。トンボやカタツムリがいました。

 

 

そして伊藤若冲と一緒に紹介されることが多いのが酒井抱一です。三の丸尚蔵館にもその作品が所蔵されています。

 

細見美術館の所蔵品が「桜に小禽図」です。桜の花びらの緻密さも見事でしたが、樹の色彩の濃淡が素晴らしかったです。

 

 

今回の展示では酒井抱一の弟子である鈴木其一、守一親子の絵も良かった。特に守一の「業平東下り図」が秀逸でした。絵葉書がなかったのが残念。表具の部分まで絵が描かれているんですよ。

 

コチラ↓です。表具の部分まで四季の植物が描かれているのです。一番下にツクシがあるのが個人的にはツボでした。

 

 

伊藤若冲と言えば国宝の動植綵絵。宮内庁の三の丸尚蔵館に所蔵されています。ただいまリニューアル工事中で今年の秋リニューアルとあったのです。先ほど再確認したら、今年の11月3日に一部開館、全面開館は令和8年とあり、ちょっとがっくり。リニューアルオープン記念として、動植綵絵の一斉公開を期待しているんですけども、段階的開館となるとどうなることやら。

 

以前、東京藝術大学の美術館で10幅は観ることができましたが、30幅すべてをリアルに観たいです。