4月15日 | らくがきみたいな心もよう。

4月15日

朝5時15分。
大きな風の音で目を覚ます。
まぶしい日差しの朝だった。

母親の部屋からケータイ電話の着信音が響く。
ほどなくしてドタドタと支度をするような音が聞こえてくる


「おじいちゃん、容態が悪いみたいだから病院に行ってくるね」

一ヶ月ほど前から容態が良くなかった。
ただ、呼吸が止まった状態から持ち直したおじいちゃんだから、またきっと大丈夫…
そんな風に思っていた。

その日は普通に仕事に行った。
まさか、亡くなるなんて思っていなかった。

夕方早退しておじいちゃんちに言った。
ずーっと施設にいたおじいちゃんだから、
「おじいちゃんが家にいる」
その光景で泣けてしまった。

ちっちゃくなってしまったおじいちゃん。
何年か前まではとっても元気で、背の高い、健康的なおじいちゃんだった。
家でゲートボールの練習してたなぁ。
(室内でやるからボールの音煩かったなぁ。笑)
会うたびに握手求められたなぁ。笑
遊びにいくと「泊まっていきなよ。寂しいから片付けはしないで」なんて言ってた。笑

優しかったおじいちゃんが、冷たくなって
白いお布団の中で息を引き取っていた。
もっと話したかったことがあったんだよ…
伝えたいこともあったのに。
それはおじいちゃんも一緒なのかな…

あと数日かしたら、葬儀になるから、
おじいちゃんに二度と会えないんだ…
そんな風に考えたら涙が止まらなかった。

おじいちゃん本当にありがとね。
義理?のおじいちゃんらしいけど、
そんなの関係なく大事にしてくれて、本当にわたしは幸せ者だよ。
できれば結婚式も、孫も見てほしかったなぁ。
天国で見守っててね…
おじいちゃんの優しさ、教えてもらったことを自分達の子供達に繋げていきたいと思うよ。
あとおじいちゃんの大好きなおばあちゃんのことも大事にしていくからね。


前向きに考えてはいるつもりだけど、
もう会えないのは本当に辛いよ…。
たまには夢に出てきてね。

闘病生活大変だったよね。
ゆっくり、天国で休んでね。
大好きだからね、おじいちゃん。