私が小学4年生の秋に祖母が亡くなった


その翌年、1周忌ということで

遠方からたくさんの親戚が我が家に訪れ

しめやかに法要が行われた


法要の途中か終わった後か、タイミングは忘れたのだが

祖父の兄弟とおぼしき男性がおもむろに立ち上がり

「故人にむけて…」と、仏壇の前に座り

その男性が嗜むとある趣味を仏前で披露し始めた


※趣味の詳細についてはそれを嗜む方の名誉のために

ここでは伏せておきます…


私は、その趣味の高尚さを知らなかったので

その男性がただただ奇異に映り

次第に、こんなしめやかな場だというのに

笑いがこみあげてきた


しかし、いくら小学生といえどもこのような場で

爆笑などすることはバチ当たりだという認識が

あったので、手の甲をつまんだり

悲しいことを思い浮かべながら、早く終わって…

とうつむきながらひたすら祈っていた


そんな中ふと、斜め前に座っていた叔母(故人の娘)の

姿が目に入った。よくよく見ると叔母はうつむいては

いたが、明らかに笑いをこらえた表情で

肩が小刻みに震えていた


その時、あっ…私の感覚は間違っていなかったんだ…

と謎の安堵感を覚えた



という思い出を急に思い出したので書いてみました