秋の味覚。
きのこ飯を土鍋で炊く。
中津川の産直で求めた天然きのこ。
クリタケ
シモコシ
ヌメリタケ。
今年はクリタケに出会えると思っていなかったので
とても嬉しい。
電気炊飯器はもう10年以上前に処分して
毎日のご飯は萬古焼のご飯釜で炊いている。
ルクルーゼやストゥブだった時もあるが
琺瑯が禿げ、錆が来た。
土鍋は割れることが怖いけど
使い勝手はこちらが好きだと改めて実感する。
焦げても金だわしでゴシゴシ洗える。
鍋を新しくしたときには
使い勝手を理解するまで確認する。
鍋ご飯の炊き方の基本は
蓋をして火にかけ、
沸騰して煮泡が噴いてきたら弱火にして数分。
(最長10分。鍋の大きさと合数による)
その後、5-10分蒸らして蓋を開け、しゃもじで混ぜ
茶碗によそう。
ところが炊き込みご飯だと
これがうまくいかない。
まず具が上にあるから煮泡が噴きにくい。
他のおかずの調理をしながら
視界の端で確認していても
噴いてこないので、気が付けば焦げた匂いがして
あわてて火を落とす。
出来上がりは「お焦げ」を越えて
鍋底に焦げ付いてしまう。
(これが琺瑯鍋であると琺瑯が禿げやすくなる)
だから
『音』を聞く。
ぐつぐつと音がしてるのを聞き、
鍋穴から蒸気が出てきたのを確認して
弱火にする。
土鍋は琺瑯よりも弱火時間は短い方がいいらしい。
炊き込みご飯をするときは
五感を全部使って、鍋と対話する。
丁寧に。
丁寧に。
そんな事を思った今朝のこと。


