先週のNHKマイルカップは1番人気のアドマイヤズームが14着敗退。
9番人気のパンジャタワーが勝利して、3連単は150万円を超える
配当となりました。
今週のヴィクトリアマイルも、10年前ストレイトガールが勝った際は
3連単が2000万円を超える大波乱となりました。
東京の芝1600mのGⅠは荒れる、というイメージを持つ方も多いと思います。
ヴィクトリアマイルも楽しみにしたいと思います。

今週の障害レースは土曜日に京都ハイジャンプ。
日曜日に未勝利戦が2鞍、行われます。


・5月18日(日)新潟4レース 芝2890m 発走11:10
(美浦)
クリノゴッホ
→117秒0 3/26 伴【芝/短】
イチナイス
→114秒1 4/16 土田【ダ/-】
マオノアラシ
→119秒3 5/1 上野【ダ/長】

日曜4レースの初障害馬3頭は、全て関東馬となります。

平地で24戦1勝の成績を残したクリノゴッホ。
2022年9月の中山での2歳未勝利を勝って以降は1勝クラスで2着1回が
最高着順でした。
岩戸孝樹調教師は障害戦に明るい厩舎と、何度もこちらで取り上げています。
草野太郎騎手とのコンビでエコロデュエルが今年の中山グランドジャンプを
勝ったのは記憶に新しいところです。
クリノゴッホは障害試験もレースも、伴啓太騎手が騎乗します。
岩戸厩舎の馬に伴騎手が騎乗した際の代表馬はギガバッケン。
障害の未勝利とOP平場で計2勝を挙げています。

的場均厩舎は2002年に開業しました。通算、194勝を挙げていますが
障害戦は1勝のみ。2009年の未勝利を勝ったペリーの1着が
現段階では最初で最後の障害戦勝利となっています。
イチナイスは平地で2戦のみ出走し、どちらも12着でした。
障害戦で巻き返すことができるでしょうか。

マオノアラシの父は有馬記念馬のゴールドアクター。
ダートの長丁場で3勝を挙げていますが、それは母の父ヴァーミリアンの血が
強く出ているのかもしれません。
ゴールドアクター産駒が障害を走ったのは、これまで2頭だけ。
コウセイとケンヴァイザッハが1回ずつ走り、どちらも2ケタ着順に終わっています。
この馬はどんな走りを見せるでしょうか。


・5月18日(日)新潟4レース 芝2890m 発走12:00
(美浦)
スコラ―リ
106秒5 2/12 伴【ダ/短】
フェスティヴビーム
→113秒5 3/5 草野【芝/中】
カシノインディード
→118秒4 5/8 水沼【芝/中】
(栗東)
レッドラマンシュ
→98秒4 3/27 小牧加【ダ/短】
サンライズジーク
→98秒8 5/8 小野寺【ダ/マ】

日曜日の初障害馬は、関東馬3頭、関西馬2頭の計5頭です。

2021年12月のデビュー戦を勝利したスコラ―リ。
試験のタイム106秒は関東ではかなり早いタイムになります。
2022年以降の障害試験で106秒台を出して未勝利戦に出走した馬は
インディペンデント、ゴールドルパンの2頭です。
前者は1戦0勝で抹消、後者は初戦こそ11着でしたが2戦目で未勝利を勝利。
これだけ早いタイムが出せるのは能力がある反面、初戦の勝ち負けは
難しいかもしれませんが、長い目で見たい馬かもしれません。

フェスティヴビームは平地で23戦して1勝。
デビュー時から美浦・畠山吉宏厩舎に所属をしています。
厩舎の直近での障害戦の勝ち星は、昨年4月のウインチェレステとなっています。
今回コンビを組む草野太郎騎手が畠山厩舎の馬に乗って勝利したのは
2020年4月のラフレシアレディが最後となっています。草野騎手は
ワンダーサーイターなどに騎乗していましたが、約5年ぶりの勝利を目指します。

カシノインディードは栗東の牧田和弥厩舎からデビューしましたが
2024年の秋に現在の美浦・天間昭一厩舎に移籍をしています。
父のリアルインパクトは3歳で安田記念を勝利。
また2年連続で阪神カップを勝つなど、スピード豊かなマイラーでした。
産駒はラウダシオンやモズメイメイなどが挙げられます。
障害戦を勝った産駒はトライフォーリアルだけ。
2頭目の障害戦勝利を目指します。

今年の阪急杯をカンチェンジュンガで制した、庄野靖志調教師。
レッドラマンシュが初障害戦を迎えますが、厩舎として障害戦を使うのは
昨年10月の東京ハイジャンプのジェミニキング以来となります。
もともと厩舎としてはホシルミエールやトゥルーハート、ボナパルトなど
障害で複数勝利を挙げる馬も多く管理している厩舎です。
試験から騎乗している小牧加矢太騎手ですが、庄野厩舎の馬に騎乗するのは
今回のレッドラマンシュが初となります。

管理馬は世界を股に掛ける活躍をしている、矢作芳人調教師。
2016年にはタイセイドリームで新潟ジャンプステークスを勝利しています。
入障させるサンライズジークは3歳時のユニコーンステークスで
ペリエ―ルの2着がありました。
矢作厩舎の障害戦での主戦騎手は平沢健治騎手でしたが、引退後は
今回も騎乗する小野寺祐太騎手を多く起用しています。
矢作厩舎の最後の障害戦勝利となっている、2022年10月のスーパーフェイバーも
手綱を取っていたのは小野寺騎手でした。