今年の中央競馬も残り1日。
障害のリーディング騎手争いも、この最終日まで持ち込まれました。
現在、18勝で小牧加矢太騎手と上野翔騎手が並んでいます。
上野騎手が28日のレースに勝てば上野騎手がリーディング獲得。
上野騎手以外の騎手が勝利すれば、小牧加騎手がリーディングとなります。
(2着回数の差で、小牧加騎手がトップとなります)

28日の障害未勝利ですが
小牧加騎手は前走2着のジオフロント。
上野翔騎手は障害2戦目となるクラウドクラスターに
それぞれ騎乗します、注目したいと思います。


・12月28日(土)京都4レース ダ2910m 発走11:20
(美浦)
タナサンブラック
→112秒1 11/20・草野【芝/長】
ゴットリープ
→111秒9 12/11・五十嵐【ダ/短】
(栗東)
ゼンノジーニー
→102秒6 9/19・黒岩【ダ/-】
スズカキング
→102秒8 11/21・小野寺【芝/中】
サンデーヒーロー
→101秒0 12/12・中村【ダ/中】
ガルムキャット
→97秒7 12/12・小牧加【芝/中】

初障害は関東2頭、関西4頭の計6頭です。

タナサンブラックは4歳牡馬。平地では10戦して1勝2着2回でした。
名前に使われているブラックは、父のキタサンブラックから。
キタサンブラックは障害戦にも強い種牡馬と言われていますが
草野太郎騎手が騎乗するとさらにその数字は良くなります。
キタサンブラック産駒に騎乗した草野太郎騎手の通算の成績は
5-3-1-5と、14回の騎乗機会で連対8回。
先日の中山大障害もエコロデュエルで2着もありました。
このコンビはどんな結果となるでしょうか。

ゴットリープは2022年に福島競馬場での新馬戦でデビューしましたが
翌年6月に園田競馬へ移籍。そこで4戦2勝の結果を残してJRAへ転入しました。
2歳時も、園田から戻ってきた際も、どちらも所属は美浦の栗田徹厩舎です。
栗田厩舎は12月8日にニシノレバンテが初障害戦で9着でした。
その際にも書きましたが、そのニシノレバンテは約4年ぶりの障害戦出走でした。
ここでさらに初障害馬を送り込んできたということは
来年以降、栗田徹厩舎は積極的に障害を使ってくるかもしれません。
そういう意味でも、この馬の結果も気にしておきたいと思います。

ゼンノジーニーは3歳馬。平地を勝ち上がれずの入障となります。
父のサトノアラジンは2017年の6歳時の安田記念に勝利するなど
主にマイル路線で活躍をしました。産駒の障害戦の成績は
ファジュルが勝ち上がっています。2頭目の障害勝ち上がりを目指します。

スズカキングの父はダービー馬のキズナ。
今年2024年の障害戦の種牡馬リーディングは、このキズナです。
先週まで65頭が出走して 15-9-8-33 という成績。
勝率0.23、連対率0.37、3着内率0.49と高い数値を残しています。
(ちなみに2位はハービンジャーで35回出走で7勝、2着2回です)

中村直也調教師は2022年に栗東で厩舎を開業しました。
定年で解散となった浅見秀一厩舎の馬やスタッフを引き継いだことで
中村将之騎手との繋がりも強いようで、サンデーヒーローも調教や
障害試験から、中村騎手が乗っています。
この《中村コンビ》は2023年の12月に、ウラエウスで障害未勝利を勝っています。

2022年の新潟での新馬戦でデビューしたガルムキャットですが
その時は安田隆行厩舎の所属でした。定年で厩舎解散となり、現在は高橋一哉厩舎に
所属をしています。障害試験は小牧加矢太騎手が合格をさせましたが
レースでは小坂忠士騎手が騎乗予定となっています。