先週の中央競馬は、70周年アニバーサリーということで
競馬場の入場料がかからなかったり、本馬場入場の曲は昔のものを使ったり
払戻し率のパーセンテージがいつもより高かったりと、ファンへの
還元サービスが目白押しでした。

障害戦は土曜日に重賞、日曜と月曜は未勝利戦が行われました。
その未勝利戦2鞍を振り返ります。


・9月15日(日)中京1レース 芝3000m
(美浦)
リュウノハイル
→8人気/9着
(栗東)
テイエムエメラルド
→7人気/5着
クラウンアラビアン
→6人気/8着

勝ちタイム:3分19秒3(曇・芝:やや重)

勝ったのは障害2戦目のニシノパプルブリリでした。
2周目で先に仕掛けた2着馬を先に行かせて直線入り口で並びかけて
最後は3馬身半差をつける内容は強かったです。
ディープブリランテ産駒の障害戦勝利は
2021年5月のタイセイソニックとなりました。

2着は4番人気のカイトレッド。
レース後の鞍上のコメントでは
「向こう正面でワンテンポ、仕掛けを我慢しても良かった」
という内容でした。やや重馬場ということで、早めに動いての
粘りこみを狙った判断は間違ってないと思いますが
勝った馬が一枚、上手だったと思います。

1番人気のザスリーサーティが3着でした。
最初のスタンド前の2つの障害でトモをぶつけてしまった、
というコメントがレース後に聞かれました。
それがあったものの、ジリジリとは伸びており
未勝利では上位の力があるところを見せた内容でした。

初障害だったテイエムエメラルドが5着でした。
最終障害でバランスを崩してしまいましたが、そこまでの内容は
初障害戦としては、なかなかの内容でした。
「バランスが崩れてハミが抜けてしまった」
というのは難波剛健騎手のレース後コメント。
使った上積みも望める次は、さらに上位進出があるかもしれません。


・9月16日(月)中山1レース ダ2880m
(美浦)
フレーゲル
→5人気/7着
イチリュウオー
→6人気/5着
(栗東)
ソルトロング
→7人気/6着

勝ちタイム:3分15秒3(曇・芝:良/ダート:良)

7頭立ての日曜日の未勝利戦。
勝利したのはピンポイントドローでした。
前走の福島戦では最終障害で落馬。その直後ということで
精神面の立て直しも心配されていましたが、この日の鞍上の五十嵐雄祐騎手は
「障害未勝利は1度勝っているレベルの馬と思って乗った」
というほどデキには自信があったようです。
トーアモルペウスとの一騎打ちになると予想した五十嵐騎手。
1周目の3コーナーで内から並びかけて併走。
2周目4コーナーでスパートすると、あとは突き放すだけ。
7馬身差という着差をつけたのには、驚かされました。

2着は1番人気のトーアモルペウス。
飛越は安定しており、石神深一騎手もレース後には
「中山のバンケットで気は遣ったけど、固定障害の方が上手に飛んでくれた」
とコメントしており、勝機は近いと感じさせる走りでした。

4番人気のバーンパッションが3着でした。
道中はクラウンセトと並んで追走。飛越も問題はありませんでした。
ダートコースではジリジリと伸びたものの、前と同じ脚色になってしまい
交わすまでには至りませんでした。

初障害馬で最先着は3歳馬のイチリュウオーでした。
上野翔騎手が「少し消極的になりすぎた」と反省をしていましたが
飛越は無難にこなしていました。
3歳馬の障害初戦、次はもっと上位との差は詰められるように感じました。