先週の土日で夏競馬が終了。
札幌のリーディングは武豊騎手、新潟はルメール騎手となりました。

障害戦も午前中に重賞が組まれたり、夏ならではの番組進行でした。
暑さの対策はまだ手探りの部分もあるかと思いますが
人にも馬にも、負担が掛からないような取り組みをお願いしたいです。

夏競馬最後の障害戦は3鞍行われました。
土曜日の新潟の未勝利と、日曜日の中京の未勝利を振り返ります。


・8月31日(土)新潟1レース 芝2850m
(美浦)
バラードインミラノ
→6人気/6着
(栗東)
ワールドハート
→7人気/8着
スズノレイライン
→8人気/7着

勝ちタイム:3分05秒9(曇・芝:良)

初障害馬で馬券に絡んだ馬は居ませんでした。

勝ったのは2番人気のトランシルヴァニアでした。
序盤は同馬主のモンテイゾラを行かせて2番手。
1周目のゴール盤前で内からハナに立ちました。
最後は詰め寄られながらも叩き合いを制してアタマ差、先着。
障害3戦目、今回はテン乗りとなった上野翔騎手との
コンビでしたが、味のあるレースぶりで勝ち上がりました。

2着はエクセレントラン。
4月以来の休み明けで、プラス10キロの馬体重でしたが
向こう正面から外目をスパート。
最後の最後まで勝ち馬に詰め寄り惜しい2着でした。

1番人気のイエローウィンは3着でした。
向こう正面の2つ目の障害でバランスを崩す場面がありました。
その影響か、3着となりましたが、4着以下には大差をつけました。
まだ障害2戦目、次も上積みはあると思います。

4番人気で4着だったのがウインエタンセル。
落馬なく堅実には走っていますが……。
今回3着だったイエローウィンとは前走も同じレースを走りました。
その際、イエローウィンは4着、ウインエタンセルは7着で
着差は1.0秒でした。
今回は着順こそ上げましたが、着差は2.3秒と開いたことは
覚えておきたいと思います。


・9月1日(日)中京1レース 芝3000m
(美浦)
アメトリーチェ
→8人気/中止
サラフィエル
→4人気/3着
ダノングロワール
→1人気/5着
(栗東)
ディープマインド
→5人気/8着

勝ちタイム:3分15秒8(曇・芝:不良)

初障害だったアメトリーチェは2周目の1号障害の飛越を
拒否したため競走中止、障害調教再審査となりました。
(人馬とも、異状なし)

勝ったのは障害23戦目で初勝利となったコルドゥーン。
これまで障害戦で馬券に絡んだこともありませんでした。
いきなりの激走には驚かされましたが、馬場が悪い中で
坂口智康騎手の3キロ減も効いたように思います。
最後までしっかり追えていますし、騎乗数も増えてきて
レースにも慣れてきているように見えました。

2着はシンガリ人気のシャドウダッチェスでした。
障害2戦目での変わり身がありましたが、これも驚きました。
勝ち馬同様、序盤は後方を追走。2周目向こう正面から一気に進出。
4コーナーでは先頭に立って最後直線へ。
最後は1馬身と4分の1、差されましたが勝ち馬は3キロ減でした。
それを考えれば、価値のある2着でした。

初障害のサラフィエルが3着でした。
終始、内々を通って距離ロスをしないように追走。
そこで上手く脚が溜まっていました。
最後の直線の置き障害2つは、さすがに疲れたか斜飛しましたが
入障戦と考えたら、大健闘といえる3着でした。
使った上積みも見込める次も、期待大です。

初障害ながら1番人気に推されたダノングロワール。
勝ち馬から1.7秒差、10馬身差の5着でした。
試験のタイムが特段、早かったわけでもありませんでした、
この馬が1番人気というのは正直、驚きました。
使いつつ良くなることを期待したい1頭だと思います。