中央競馬は今年最初の3場開催。
馬券を買う側とすれば、締切に追われる日々が
また始まったという感じがします(苦笑)

障害戦は小倉での集中開催。
未勝利戦3鞍が行われました。
その振り返りにいきたいと思います。
終わってみれば、今週の障害戦は全て同じ馬主が勝利という
珍しい結果となりました。


・1月13日(土)小倉4レース 芝2860m
(美浦)
コスモチプリア
→8人気/5着
ファルコンビーク
→9人気/12着
(栗東)
ジューンアマデウス
→3人気/10着

勝ちタイム:3分10秒4(晴・芝:良)

土曜日4レースの勝ちタイムは、今週行われた3鞍で
一番時計が掛かりました。
もちろん道中のペースなどに影響はされますが
開幕週で、早い時間帯のレース。
最も早い時計で決着してもおかしくない馬場でした。
平地ほど持ちタイムは重要視しなくても良い、という考え方も
ある障害戦ですが、時計を気にする方は良馬場で
3分10秒を切れなかったことは覚えておくべきポイントです。

Cf:冬の小倉の障害戦開幕レースの勝ちタイム比較
2021年
→シゲルミズガメザ 3分13秒4(芝:良)
未勝利勝ち後は着外2回
2022年
→リバーシブルレーン 3分06秒9(芝:良)
未勝利勝ち後はOP平場1勝(現役)
2023年
→ゴールドフレーム 3分10秒0(芝:重)
未勝利勝ち後はOP平場で2着1回、3着1回(現役)
2024年
→ベレヌス 3分10秒4(芝:良)


勝ったベレヌスは1番人気に応えての勝利。
大外枠だったこともあり、無理してハナには立たず
序盤は3番手から。途中ポジションを上げた際も
「馬なりで進出できた」
という小牧加矢太騎手のコメントどおり、楽な手応えで
飛越も問題ありませんでした。
加矢太騎手にとって久しぶりの勝利となりました。

2着は9歳馬、メイショウキョウジが入りました。
昨年5月以来の休み明けでしたがプラス8キロ。
太目感もなく、息も出来ていました。
飛越も安定しており、次も上位争いが期待できそうです。

3着は障害3戦目のピーターサイト。
襷を抜けての順回りになった際に斜飛をしたり
ダートコースの切れ目に驚いていた場面がありました。
それでも勝ち馬に早めに交わされてもガクっとは
バテなかった点は評価したいと思います。


・1月13日(土)小倉5レース 芝2860m
(美浦)
ライアン
→10人気/7着
サインオブサクセス
→9人気/4着
サトノレギオン
→8人気/10着
フィレンツェ
→5人気/5着
(栗東)
スマイルスルー
→4人気/2着
ルイナールカズマ
→6人気/11着

勝ちタイム:3分09秒3(晴・芝:良)

土曜5レースの勝ち馬は、ヴィジュネルでした。
ここまで障害2戦を使って、どちらも3着。
今回は1番人気に支持されての勝利となりました。
「直線は芝の方が良い」
というレース後の渡辺薫彦調教師のコメントがありました。
マクフィ産駒は障害戦、初勝利となりました。

2着は初障害のスマイルスルー。
襷を抜けるまではサトノレギオンに絡まれるような
場面もありながら、上手く脚を溜めた森一馬騎手の
好騎乗があったと思います。
飛越も最後まで乱れませんでしたし
初障害でここまでやれたのは収穫が多かったと思います。

3番人気のヒルノダカールが3着でした。
休み明けだった前走の12月の中山戦では12キロ減。
今回はそのまま戻して12キロ増でした。
障害入りしてからは520キロを超える体重でも入着しており
目方は問題なかったと思います。
交わされてからもバタっと止まらずに自分の位置を守って
後続には8馬身差。明け8歳でも元気いっぱいです。

5着だったフィレンツェは石神深一騎手がレースを覚えさせようと
無理して前に行かないように見えました。
スタミナはありそうで、最後まで飛越は無難にこなしており
次は着順を上げてくるのではないかと思います。要注意です。


・1月14日(日)小倉4レース 芝2860m
(美浦)
プロトカルチャー
→7人気/11着
ウェンス
→12人気/7着
トラファルガー
→11人気/9着
パーカッション
→5人気/1着
キガン
→6人気/5着
(栗東)
ヴァリアメンテ
→1人気/3着
ウインエタンセル
→8人気/8着
ラバタンシン
→4人気/10着
ルクスランページ
→10人気/中止

勝ちタイム:3分08秒2(晴・芝:良)

初障害馬が9頭という、年に数回あるかないかの
珍しいレースとなりました。
ルクスランページは競走中止でしたが、前進気勢を欠いたためでした。

制したのは、初障害のパーカッション。
初戦でも飛越は終始安定していました。
平地時代は気性面に難がある、と言われていましたが
折り合いもついており、鞍上の指示に素直に応える完勝でした。

数少ない障害経験馬として2番人気に推されたノアチェリー。
馬券圏内に来たのは福島コースだけでしたが
今回は固定障害の小倉でも2着と好走したのは収穫です。
次が障害10走目、少しずつレースを覚えてきています。

初障害ながら1番人気に推されたヴァリアメンテは3着でした。
飛越も上手で、レースの立ち回りとしては初戦から上々。
次走は慣れも見込めると思います。

馬券外でしたが気になった2頭に触れておきます。

5着だったキガン。積極的にハナを切っていきましたが
さすがにオーバーペースでした。
所々、飛越も危ないところがありましたが、掲示板に残ったのには
驚かされました。上手く息を入れることを覚えれば
未勝利なら勝ち負けできると思います。

6着だったラッセルリーは久しぶりの固定障害でのレース。
前走の福島戦では積極策でしたが、今回は何度も途中で
外斜飛していました。大きな障害(固定障害)よりも
置き障害の方が現状では合っているのかもしれません。
小倉で開催されるうちは、重い印は打ちにくいと感じました。