牝馬クラシックの第一弾、桜花賞が行われました。
リバティアイランドはラストの伸びは、この馬だけ別次元でした。
騎手のヘルメットに付けられたカメラ映像がレース後には
話題になっていました。いつかは障害戦での騎手目線の映像も
公開される日が来て欲しいです。

先週は3鞍、障害戦がありましたが
土曜日と日曜日に1鞍ずつあった未勝利戦を取り上げます。


・4月8日(土)福島5レース 芝2750m
(美浦)
キーフェイス
→11人気/中止
シゲルタイタン
→5人気/6着
(栗東)
ハギノメーテル
→7人気/8着

勝ちタイム:3分1秒8(曇・芝:良)

3頭が競走中止となった未勝利戦でした。
初障害だったキーフェイスは前進気勢を欠いたための中止でした。

勝ったのは障害2戦目のトライフォーリアルでした。
小倉での初障害戦は3秒以上離された5着でしたが、巻き返しました。
試験は107秒台で合格しており、素質はある馬でした。
2戦目で見事な変わり身がありました。

1番人気のハーメティキストが6馬身差の2着でした。
木村哲也厩舎から岩戸孝樹厩舎への転厩初戦となりました。
岩戸厩舎はキャプテンペリーなど障害馬の活躍馬も多いので
仕上げに不安は無いとみていましたが……。
レース後の関係者のコメントを読むと、まだ遊びながら障害を
飛んでいるとのこと。開幕週ということで早めの押し切りを
狙いましたが、早く先頭に立ったことでフワフワしたとのこと。
次は馬具やハミといった点での改善があるかもしれません。

6番人気のワイドレッジャドロが3着。
障害戦はこれまで阪神と小倉の固定障害で、今回は初の置き障害。
戸惑うこともなく、飛越は悪くありませんでした。
この後は、置き障害のレースが続くので、次も要注意だと思います。

石神騎手騎乗ということもあって人気を集めたブロースは7着。
向こう正面の飛越で落馬しかける危ないところがありました。
そこでの不利が響いた感があるので、次は巻き返しは必至とみます。


・4月9日(日)福島4レース 芝2750m 
(美浦)
トリデンテ
→9人気/中止
プレシャスソウル
→6人気/4着
カレンレベンティス
→4人気/7着
ナリノモンターニュ
→5人気/3着
(栗東)
ジェニーアムレット
→3人気/5着

勝ちタイム:3分4秒8(晴・芝:やや重)

日曜日の未勝利戦は東西合わせて5頭が初障害戦を迎えました。
除外や競走中止も多いレースでヒヤヒヤしました。

勝ったのは障害4戦目のレディステディゴーでした。
最初の飛越で外に斜飛したり、道中は他馬の影響で外に張られる場面も。
それでも最後まで気持ちを切らさなかったことで勝ち切りました。
中村直也調教師は障害戦5勝目。障害に明るかった浅見厩舎を
引き継いだこともあるかもしれませんが、良い流れが続いています。

7番人気のロッソモラーレが2着。
最初の飛越を飛び終えてハナ、その後に抑えたものの襷を抜けた後から
再度ハナに立って逃げ残りました。勝ち馬に交わされてもガクッと
止まりませんでしたが、時計など恵まれた感があったのも否めません。

3着は初障害のナリノモンターニュが入りました。
飛びは無難でしたが、最後の置き障害を飛んだあとは外にモタレる
ようにフラフラしていました。初戦から馬券圏内に入ったのは
評価できますが、着順だけで次走も人気するようだと危険かもしれません。

4着だったプレシャスソウルも初障害戦でした。
勝った馬から14馬身、3着馬からも9馬身差と大差でしたが
レースそのものが約10ヶ月ぶり。馬体もプラス12キロでした。
次でいきなり勝ち負けかというと疑問ですが、久しぶりだった点を考えると
叩いた上積みを期待したくなりました。

1番人気だったデザートスターは最初の障害で大きく内に切れ込みながらの
飛越となり、体勢を崩す不利がありました。障害調教の再審査ではないですが
『注意』という処分を受けました。勝ち負けするには、時間が必要だと思います。