冬の小倉での障害戦が始まりました。
全て未勝利戦でしたので、先週行われた障害戦全てを
こちらでは振り返りたいと思います。
初障害馬が多数、好走しました。


・1月14日(土)小倉4レース 芝2860m
(美浦)
ゴールドフレーム
→8人気/1着
(栗東)
スマートウィザード
→9人気/11着
メイショウカムロ
→12人気/8着
ガムラン
→11人気/10着

勝ちタイム:3分10秒0(曇・芝:重)

小倉の障害のオープニングレースは関東馬が制しました。
初障害、8番人気のゴールドフレームが1着でした。
前半は脚を溜めて、襷を抜けた向こう正面から一気にスパート。
飛越も上手でしたし、しっかり前を捕らえきりました。
思っていた以上に「レース巧者」という馬でした。

2着は3番人気、こちらも関東馬のテイエムナイスラン。
初障害の前走が落馬でしたが、人気を集めていたのは
正直、驚きましたが……。飛越も安定していました。
負けはしましたが、勝ち馬に上手く乗られてしまった感もあります、
次も重い印が必要な馬だと感じました。

1番人気のアスタースウィングが3着。
離れた3番手追走で、この馬も自身の力は出し切った内容でした。
植野騎手からの乗り替わりでしたが、過去にもレースで騎乗し
手の内を知っている西谷騎手が乗ったこともプラスでした。

9着だったザレストノーウェアはスタートで出遅れ。
最後方からのチグハグなレースとなってしまいました。
以前は小倉の障害未勝利で3着に来たこともある馬ですし
今回は道悪も良くなかったかもしれません。
次は巻き返しに警戒をしたい1頭です。


・1月14日(土)小倉5レース 芝2860m
(美浦)
クリノツッチャン
→9人気/10着
フロールシュタット
→8人気/7着
(栗東)
ホッコーハナミチ
→4人気/1着
ライブリスマイル
→10人気/2着

勝ちタイム:3分12秒7(曇・芝:重)

土曜5レースは初障害戦だった関西馬2頭がワンツーという結果でした。

4番人気だったホッコーハナミチは序盤は後方追走。
鞍上の黒岩騎手はあわてず騒がず。最後の3コーナー手前から仕掛けると
行き脚がついて、最後までしっかりした脚で勝ち切りました。
平地3勝の脚は、ここでは抜けていました。

2着は10番人気のライブリスマイルでした。
勝負どころからスパートをしても飛越が衰えることなく
最後の最後で、2着に食い込みました。
父のベーカバドはビレッジイーグルも出しており、障害向きな
種牡馬かもしれませんが……初戦からこの走りをするとは
驚かされました。

1番人気のダンツキタイは3着でした。
障害初戦こそ着外でしたが、そこから3戦続けての3着。
レースぶりは良くなっていますが、平地力が無いのがネックで
それがゴール前の甘さに繋がっているように見えます。
今回も2着馬とはクビ差、立ち回り一つで連対圏内にも来れると思います。


・1月15日(日)小倉4レース 芝2860m
(美浦)
ウェイマーク
→9人気/10着
(栗東)
オーホンブリック
→2人気/9着
イロゴトシ
→3人気/3着
テーオーコンドル
→6人気/11着
カサデガ
→4人気/4着
ワンダークローバー
→11人気/6着

勝ちタイム:3分13秒3(小雨・芝:やや重)

勝ったのは1番人気、障害6戦目のスリーケイエヌでした。
時計勝負になるよりも、この日のような時計の掛かる芝も
この馬には向いたのかもしれません。
最終コーナーでは他馬に先頭を譲りましたが、最後の置き障害で
先頭を奪い返しました。これが出来たのは、レースを使うたびに
飛越が上達していたからかもしれません。

7番人気のスマートルミエールが2着。
2か月ぶりの実戦でしたが、太目感もない仕上がり。
好位追走で折り合い、飛越も気になるところはありませんでした。
五十嵐騎手が継続して乗っており、次も同じ鞍上なら
重い印を打ってみたい馬です。

3着は初障害のイロゴトシ。
平地3勝馬だけに、脚色は最後までしっかりしていました。
妹のイロエンピツ同様、障害に適性がありました。
初障害で勝ち馬とコンマ5秒差であれば、期待は持てると思います。

4着も初障害だったカサデガでした。
加矢太騎手なので3キロもらっているからか、積極策で粘り込みを
図ろうとしましたが、最後は脚が上がりました。
とはいえ、前付けするレースぶりは今後に活きると思います。
次走すぐにかは分かりませんが、未勝利で勝ち負けできる
力を持っている馬だと思います。