今日は行きたいお能があったのだけど、ここのところ毎週お能関係で出歩いているし、たまにはのんびりするかしら、いやいや、やっぱり行きたいぞ~と気持ちの葛藤があり、多分チケットは当日でも大丈夫でしょ、くらいに思っていて、直前まで保留にしていました。
で、昨日、やっぱり行きたい気持ちが収まらなかったので、念のため能楽堂にチケットについて問い合わせてみたらば、なんと満席でした・・・![]()
行けない、となるとますます行きたくなるものでして、どうしてもっと早くチケットの電話しておかなかったかなぁ・・・![]()
先週はね、宝生能楽堂で五雲会の定例能に行ってきました。
謡サロンで取り上げられた『安達原』(
宝生流では『黒塚』)を、朝大学のゲスト講師だった高橋憲正先生がシテで演じられるというので![]()
正午始まりで、
能 枕慈童
狂言 柑子
能 春栄
能 三井寺(みいでら)
狂言 膏薬煉(こうやくねり)
能 黒塚
17:45終了予定という長丁場だったけど、初心者な私たちはなるべくいろんな演目を見たいという欲求と、5,000円のチケット代をフルに生かすべく、全部観る勢いで臨みました![]()
宝生能楽堂の中です。
この椅子、国立能楽堂の椅子よりも座る角度が深い感じで、なかなか良い椅子でした。
でも、やっぱり5時間くらい経つと疲れてきちゃって、肝心の黒塚まで集中力が持たなくなりそうなので、膏薬煉を飛ばして喫茶室でお茶しました。
入り口には抹茶とか宝生餅とか沢山メニューがありそうな感じだったけど、コーヒー、紅茶とチョコレートケーキくらいしか選択肢がなく・・・でも、おかげさまで黒塚はリフレッシュして十分堪能することができました~![]()
高橋先生は普段はちょっとトボけた感じで、ぼそぼそと冗談を言う憎めないお兄ちゃん、って感じでしたが、この日は素敵でしたよ~![]()
手指の先まで神経が行き届いていて所作も美しいし、声もこの日のシテの中で一番好きな声でした。
謡サロンでお勉強済み、というのもあったけれど、この日もやはり女主(鬼)の哀しみがせつせつと胸に応えて、見終わった後は友人一同(全員女性)少しブルーに(笑)
この日は朝大学のメイン講師だった中村先生がお忍び?でいらしていて、先生もやはりこの日は鬼の哀しみの面をとても前面にだした演出だった、と仰っていました。
この曲はいろんな楽しみ方演じ方がある曲、ということで、他の演出は見ていないので正確なことは言えませんが、でも多分、私は今回のような演出、かなり好みだと思います。
それと宝生能楽堂って音響効果が良くて、お囃子もとってもお上手に聴こえるの。
私はウカツにも全く気付いてなかったけれど、この日は春栄の笛方と黒塚の小鼓方に朝大学へゲスト講師に来てくださっていた方が出演されていて、それぞれとても素敵だったと友人たちが口々に言っていました。
(私、なぜ気付かない・・・?)
みんないろんなところをよく見ていて、ほんといろんなことに気付くし、いろんなことに疑問を抱いて、好奇心旺盛。
折角だから中村先生を囲んで飲もうということで場所を銀座の高架下の飲み屋さんに移動して、先生がみんなの質問に答えてくださったので、とても充実したお能鑑賞になりました。
ところで、私はこの日も着物で行っていたのですが、まさか高架下の居酒屋に行くことになるとは思わなかった(笑)
炭火焼かなんかの脂を含んだ煙が流れてきたりして、内心着物の心配をしたりもしていたんだけど、意外に椅子やテーブルは清潔だったし、帰り際にはお店の方に着物をお褒めいただいたりして嬉しかったです![]()
この日着ていたのはこんな着物だったのですが、この帯、初めてネットで買った、しかも初めての中古で、なんと2000円![]()
例え到底身に付けられるようなものじゃないものが届いても諦めよう、というくらいの気持ちで買ったものだったけど、意外に状態がよろしいし、写真はとても光沢がある生地のように撮れているけれど、実際はもっと渋めの落ち着いた帯で、色々使えそうで喜んでます![]()
お取引させていただいた方もとても良い方で・・・こういう時はネットってほんと素晴らしいなぁって思いますね。
この黒地の小紋は結構気に入っているんですが、今まで年に1~2回しか着物自体を着ていないから、この小紋に袖を通したのも3回くらいしかないんじゃないしら。
でも、この日、父に「年取ってから黒地なんて着れないから、その着物が着れるのは今のうちだけだな」とか言われ、ショック。
父は基本的にはとぼけたオヤジなのですが、たまに鋭いことを言うのよね・・・![]()
幸い、お能に通うようになってから着物を着る回数がめちゃめちゃ増えたので、この小紋ももっと活躍させよう!



