🟦 うつも、がんも、アトピーも、出ている場所が違うだけで、体が壊れていく“原因”は、同じ?




🔹 なぜ、みんなバラバラの病名で苦しんでいるのか?

うつ、がん、アトピー、PMS、糖尿病、発達障害──
まるでバラバラの病気のように見えるけれど、
その“出方”が違うだけで、実は体の中では、同じことが起きているのかもしれません。

毎日コーヒーや甘いものが手放せない。
食べるのはコンビニ・パン・パスタが中心。
寝不足や疲れがとれず、朝がつらい。
風邪をひきやすくて、治りにくい。
子どもがアトピー、奥さんはPMS、そしてご主人はうつ…。

もしかしたら、みんな同じ“川”にいるのに、ただそれぞれ、壊れはじめた場所が違うだけなのかもしれません。

それなのに、私たちは「これは皮膚科」「これは心療内科」「これは婦人科」と分けられて、それぞれの症状を“別の病気”として扱われてしまう。

でも本当にそうでしょうか?
同じ食事をし、同じ空気を吸い、同じ暮らしをしている家族が、どうしてバラバラに不調を抱えるのでしょう。

もしかしたら、「病名」よりも大切なのは、
“なぜ、そうなってしまったのか”という身体の声に気づくことなのかもしれません。



🔹 “病名”に惑わされると、本質を見失う

「うつ」「乳がん」「アトピー」「糖尿病」「PMS」「花粉症」──
現代では当たり前のように付けられる“病名”ですが、私たちはその名前に安心し、逆に**“本当の原因”を見失っている**ことが多いのです。

「これはうつ病だから心療内科」
「子どもの皮膚のことは皮膚科」
「PMSや更年期なら婦人科」
「血糖値が高ければ内科」

でもそれぞれの科にかかって、
薬をもらって、症状を抑えて──
本当に「治っている」実感、ありますか?



実は、病名というのは「診断」のための“ラベル”であって、
原因を教えてくれるものではないのです。

たとえば、
• イライラ・不安・涙もろさ → 精神的なもの?
• 肌荒れ・便秘・発疹 → アレルギー?
• 疲れ・だるさ・無気力 → 年齢のせい?ストレス?

こうした症状の背景に、腸内環境の乱れ、血糖値の乱高下、ミネラル不足、ホルモンの失調などが隠れていることは、実は少なくありません。

でも私たちは、「うつだから心の病」「アトピーだから皮膚の問題」と思い込まされてしまう。

その結果、

本当は“全身でつながっている”はずの体を、
まるでバラバラのパーツのように扱ってしまっているのです。



「あなたのその症状、皮膚だけの問題じゃないかも」
「心が原因なんじゃなくて、体の“燃料切れ”かもしれないよ」

そう言われたら、少し見方が変わってくるかもしれません。

病名に惑わされず、**「体がなぜ、そういうサインを出しているのか」**に目を向けてみませんか?



🔹 引き算からはじめれば、全部の土台が整っていく

症状が出てくると、私たちはつい「何を足せばいいのか?」と考えがちです。

ビタミンが足りない?
ヨーグルトで腸にいい菌を?
プロテインで筋肉を?
サプリを足せば元気になる?

でもちょっと待ってください。

本当に必要なのは、足し算ではなく、“引き算”かもしれません。



カフェインで脳を無理に覚醒させていないか?
甘いお菓子でストレスをごまかしていないか?
小麦や乳製品、加工食品ばかりになっていないか?
寝不足や冷えで、体をずっと緊張させていないか?

こうした習慣が積み重なると、腸が荒れ、ホルモンが乱れ、血糖値が不安定になり、やがて「うつ」や「がん」や「アトピー」といった形で**“体の限界”が表面化**してくるのです。



でも希望があります。

症状が軽いうちに、いや、どんな段階でも、

「いま取り込んでいるものの中で、体にとって負担になっているもの」を減らすこと。

それが回復の“はじまり”になります。



たとえば、こんな引き算から
• 甘い飲み物(ジュース・缶コーヒー・エナジードリンク)をやめる
• パン・パスタ・菓子類などの小麦製品を控える
• 市販のお菓子・コンビニスナックなど加工食品を減らす
• 夜遅い食事、スマホ・テレビを見ながらのだらだら食いをやめる
• カフェインやアルコールに頼らず、まず“休む”時間を取る



これらを2週間だけでも続けてみると、
・朝がすっきり起きられる
・イライラや落ち込みが減る
・お腹の調子が整う
・夜に自然と眠くなる
など、体が「リセットされていく感覚」が現れはじめます。



体は、整う順番を知っている。
だから、いちばん疲れている場所から、ちゃんと回復をはじめてくれます。

“あれこれ足す”前に、いま抱えている負担をひとつずつ、引いていくことから。そこから、全身のバランスは自然と整い始めていくのです。



🔹 病名じゃなく、“体の声”を聞こう

「私だけがつらい」
「この病気は治らないんじゃないか」
「もう限界かもしれない」
──そう思ってしまうのは、あなたが弱いからじゃありません。

ただ、体ががんばりすぎて、少し疲れてしまっただけ。
もう少しだけ“声”を聞いてほしくて、「うつ」や「アトピー」や「痛み」や「無気力」といったサインを出しているだけなんです。



家族の誰かが不調を抱えたとき、
そこにはきっと、家庭全体に向けたメッセージが隠れています。

「お父さんだけの問題」でもなければ、「お母さんの不安」だけでもない。ましてや、「子どもの体質」なんかではなくて──

食べているもの、使っているもの、暮らしのリズム。
それらすべてが、じつは密接につながっていて、ひとつの体に、さまざまな“形”で現れているだけかもしれません。



そして、うれしいことに、体はいつでも回復したがっています。

まずは**“引き算”からはじめてみること。**
それだけで、心も、肌も、腸も、眠りも、少しずつ整いはじめるから。



もし、もっと深く知りたいと思ったら…

ここまで読んでくれたあなたが、
「もう少し知ってみたい」と感じたなら、きっと大丈夫。
すでに回復への一歩を、踏み出しているから。

そんなあなたにそっとおすすめしたい本を、いくつかご紹介します。



🌿体の声を“食”から見直したい方へ
• 『うつ消しごはん』(藤川徳美)
• 『薬に頼らずうつを治す方法』(奥平智之)
• 『うつと不安のない脳になる食事』(大平哲也)



🌿薬以外の視点で回復のヒントを得たい方へ
• 『自分で治す うつ・パニック障害』(斉藤信雄)
• 『薬を使わない精神科医の「うつ」が消えるノート』(宮島賢也)



🌿家族全体の健康を見直したくなったら
• 『病気にならない生き方』(新谷弘実)



あなたや、あなたの大切な人の体と心が、
“本当の回復”に向かって、静かに動き出しますように。

そして何より──

「自分だけじゃなかった」と、思ってもらえますように。