血糖値が高い。
糖尿病の気がある。
「甘いものを控えてくださいね」
そう言われて、頑張って我慢しているのに…
次の検査でも、血糖値が下がらない。
「え?なんで…?」
「もうクッキーもジュースも我慢してるのに…」
そんな経験、ありませんか?
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🔶「糖=悪者」という思い込み
私たちの多くは、
「糖尿病=糖の摂りすぎ」
「血糖値の問題=甘いものの食べすぎ」
と思い込んでいます。
でも、実はそれだけじゃない。
糖だけが悪いわけじゃないんです。
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🔶カギは「インスリン抵抗性」
血糖をコントロールしているのは「インスリン」というホルモン。
このインスリンが効きにくくなる状態を インスリン抵抗性 といいます。
糖は、インスリンによって筋肉や肝臓の細胞に取り込まれますが、
細胞が脂質(とくに精製油や動物性脂肪)で“ベタベタ”していると、糖が入れないんです。
つまり――
「先に油が細胞に居座ってる」状態。
そこに糖がやってくると、
「入れないよ!」と門前払いされてしまう。
すると、血液中に糖があふれてしまい、
血糖値は下がらないままに…
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🔶「隠れ油」に注意!
揚げ物や炒め物だけじゃありません。
一見ヘルシーな オリーブオイルやアーモンドミルク、
さらに クッキー、パン、アイスクリーム にも、
たっぷり油が使われています。
「甘いものはやめたけど、油はそのまま」
これが、血糖値が下がらない原因のひとつです。
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🔶動物性タンパク質や腸内環境も関係
T・コリン・キャンベル博士や松田麻美子さんも語るように、
動物性タンパク質もインスリン抵抗性に関与します。
また、腸の炎症(リーキーガット)により、
免疫の暴走が起こると、インスリンや膵臓に誤作動を起こすことも。
つまり、
糖だけを我慢しても、代謝が壊れていたら血糖値は改善しない。
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🔶ヘルシーな糖は、敵じゃない
私たちのカラダは、ブドウ糖をエネルギー源にしています。
糖質すべてが悪いのではなく、
精製された糖(白砂糖や異性化糖など)や油とセットになった糖が問題。
自然な炭水化物(玄米や雑穀など)は、
食物繊維やミネラルも含み、血糖を緩やかに上げてくれる味方です。