糖尿病、心臓病、がん、アレルギー疾患、自己免疫疾患…、今の日本の多くの病気、それは、自然の摂理に反してしまった結果…だと思います。
自然の摂理に沿った野生の生き物には、糖尿病もがんも、自己免疫疾患も存在しませんから…
以下、東城百合子先生のご著書「食生活が人生を変える」から〜
脳血栓や心臓病・高血圧・糖尿病などが、十年間で二倍にふくれ上がってしまいました。つい先日まで元気でいた人が突然入院したり、亡くなったり、そこまでいかなくても、調子が悪いので薬を飲んでいるという人が多いようです。
こうした中で、薬を使わず、自然の力を生かして生命力を強める「自然療法」を実践する人たちも増えています。
「現代医学ではもうお手上げというガン患者が自然療法で助かるなんて、うそでしょう」と言う人が大勢いますが、自然療法はいのちの源である自然に帰る道で、病気治しではありません。自然に帰る心を養うことで、生きかた、考えかたをかえた生活が、結果として病気を治すのです。
いのちは自然からのいただきもの。この体は小宇宙で、宇宙につながるエネルギーです。神経はすべての細胞を動かしています。そして、その神経は宇宙につながっているのです。
内臓にしても、自分で動かしているわけではありません。心臓も肺も、すべて宇宙のいのちの根源とつながっているのです。私達は、その無限の大いなる力によって支えられ、生かされています。
ですから、ある一面だけをとらえて病気を治そうとしても、病のもととなったゆがみ、宇宙のしくみに反した流れそのものを正さなければ、治ったことにはならないのです。
一方、現代医学は解剖からはじまった学問です。死んだ体の解剖ですから、そこにいのちはありません。それを細かく分析してバラバラにして発達してきたので、治療は一つひとつ違います。だから内科、婦人科、外科と細分化しています。そして、出てきた病気という現象をとらえ、それを薬や手術、臓器移植などで治すのです。
それは、枝葉として出てきた部分を何とかしようとするのであって、人間のいのちである根は考えていないのです。だから薬で攻撃し、手術や移植がだめならもうだめということになってしまうのです。
つまり、医学と自然療法は根底から考えかた、追究のしかたが違うのです。
だからと言って、医学はだめだと言っているのではありません。自然療法では間に合わなくて、手術や点滴で助かる人も大勢いますから大事だと思います。大事なことですが、病院と縁がないように日々の生活に気をつけ、いのちの流れを大切にして生きるのもひとつの道。これが自然療法です。