歩
僕はいつも空を見上げていたような気がする
でも あの時のそれは違ったんだ
僕が大好きな空と太陽の色を感じるためじゃない
苦しくて空を見上げていたんだ
瞼に溜め込んだ涙がこぼれ落ちないように
眼下に広がる朽ち果てた亡骸から目を背けるために
今でもその答えは分からない
あれから少しだけ時が流れ 僕たちは幾度となくおこなっていることがある
『歩く』こと そして 『傾ける』こと
・・・人知れず そっと・・・
僕はこのことは決してここでは触れないと思ってきた
でも 今日ある一つのシンプルでとっても美しい記事を見つけた
だから 少しだけ綴ってみよう そう思ったんだ
僕が今まであのおぞましき出来事については
過去にほんの少しだけ触れた
僕の胸の奥のほんの一欠片だけを
なぜ一欠片だけなのか
理由がある
とても苦しい理由があるんだ
でも その扉を少し開けてみようという気になった
僕は世間で言われている被災地と呼ばれる海沿いに居を構えているわけではない
でも まだ苦しんでいる
そう ここにはまだたくさんの人がいるんだ
人知れず苦しんでいる人たちが
・・・僕も・・・
元に戻すためだけなのに
モトニモドスダケナノニ
僕がお世話になった人が2人 その生命を自ら絶った
あの日奇跡的に助かったその尊い生命を自らの手で
生きる希望を失ったからじゃない
僕は今でもそう信じてる
ただ辛かったんだ たったそれだけ
楽になりたかったんだ
時計の針がその歩を進める度に 明るい未来を描けなくなる
あとどのくらい戦えばいいんだろうと
悔しいケド それを理解出来る自分もここにいる
僕の今までを 僕の今を 支えているもの
・・・・
強く生きなくちゃと胸に刻んでも心が折れそうになることもある
だから僕は『歩いている』『傾けている』んだ
折れないように 挫けないように
誰かのために何かをしてあげれるような立派な人間には まだまだ道のりは遠い
でも 僕は自分のためだけの人生は決して歩みたいとは思わない
だって 僕は自信がない
欲に勝てる自信がない 欲の渦の中で一緒に回ってしまう
だから僕は違う世界を選んで行きたい 選んできたつもりだ
おだやかな世界
そう 台風の目のようにおだやかな世界がある
僕はそこにいたい
1+1=2
答えはシンプルでいい
自分のためにしていることが誰かのために他の何かのためになる
誰かのために他の何かのためにしていることが自分のためになる
ちゃんと目に見えるカタチで
でも いつか言ってみたいんだ
『これは あなたのためだけに』 『これはあれのためだけに』
そこには『自分』の介在はない
そんな愛のある人でありたい そんな愛のある人になりたい
僕が今月 とある会社を創った まだ開業はしてない
その理由は ここにある
また書こう 歩こう 傾けていこう
TFR
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thank you so much for reading
ありがとう
素敵な記事だった