死んで看る | アメブローク

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★降り止まない雨はにゃい★
~僕の日常・旅行・ファッションのことなど綴っていきます~

いつまで続くのだろう。。。


 


『死んで看る』
~葉隠れ~


世の中には変わらないものが3つある

僕はそう思って生きている



”武士とは死ぬ事とみつけたり”

九州は佐賀県にあった鍋島家の武士道精神

これを”葉隠れ”という

三島由紀夫が敬愛した武士道だ


葉隠れ武士は 朝起きて目を開ける前に

布団の中で一度自分が死んでみるらしい

1年365日 様々な死に方を試みるんだ


・・・刀で切られたり 槍で突かれたり 鉄砲で撃たれたり・・・


一度死んでから目を開けて起きだす

そうすると その一日は儲けた日となり

恐れを知らず自由に生きられる


そして そればかりじゃない

本当に刀で切られそうになったとき

一度頭の中で経験をしているから身体が自由に動き

その危機を未然に防げるという


僕は ここでは 直接的にあまり死に触れないできた

それには深い理由がある


でも その僕の深い想いを少し綴りたくなった


自分が死んで看る必要なときがある

それはかけがえのない大切なことを教えてくれるから


死んで看るというのは 正しい表現じゃないかもしれない

誰かの気持ちに寄り添い

その人の気持ちになってみること

そうすれば自ずと道は開ける


なぜ怒っているのだろうか

なぜ困っているのだろうか

なぜ悲しんでいるのだろうか


その人の気持になれば よく理解出来るはず

やさしい心 労りの心 あたたかい心

きっと芽生えてくる


でも こんなこと誰だって知ってること


・・・死んで看る・・・


亡くなった人や残された家族になって看る


自分が死んだ時 家族はどんなに悲しむのか

今のうちに奥さんや子や孫に

言い残しておくことはないか

教えておくことはないか

そして

自分がやり残していることはないか


残された家族になって看る


父親や母親が亡くなったとき 後悔することはないか

そして いつかは両親や自分が死ぬ番が

巡ってくるんだと感じることが出来る



僕には父親がいない

もう16年経った

苦しかった

時は流れ あの日から2年8ヶ月経った

僕は15年かかると思った

でも 2年半以上経っても

・・・

こんなスピードじゃ 30年かかっちゃうよ

・・・

僕には時間がないんだ

自分の周りのことだけに汗を流してるだけで

終わってしまう

なぜ 許してくれないのだろう

僕はひと言だって言ったことがない

震災があったんだから勘弁して欲しいなんて

いつも真っ直ぐに真摯に戦ってるじゃないか


やっと最初の折り返し地点が見えたはずなのに

・・・どうしてまた・・・

まだまだ長い道のりがあるんだよ

僕には 僕たち家族には 僕たち・・・



せめて許して欲しいんだ

・・・静かに穏やかに目を閉じたい・・・



あの震災で学んだことが幾つかある

でも 今日はっきりと分かった

学んだと思った その一つは僕の勘違いだった

あの空間だけには


あなたは知っていますか!?

この世に存在する ずっと変わらないものを

ひとつだけ教えてあげよう



世の中には変わらないものが3つある

僕はそう思って生きているんだ


....to be continued...




 


TFR