雨降れば | 魔法の秘密基地。

雨降れば

雨が降れば
何もかも洗い流せると甘い期待を抱いていた。

そんな事はなかった。雨は降らず、かと言って晴れず、曇天鉛色。

今日は仕方ないから1人沈もうと思っていた。

井の頭公園へ行った。
鯉が池で泳いでいた。ひらひらひらひら尾鰭、背鰭を必死に動かしながら。風の強い日のカーテンみたいだった。背中もまぁるくて、鮮やかなオレンジでつるんとしていた。
あんなに必死に動かしているのに、重い躰は少しずつしか動かない。
一生懸命ひらひらしているのに。
偉いなぁ。

暫く鯉の背中に跨って天に昇る自分を想像していた。
自分の想像力の豊さに感謝した。
それはとても気持ちのいい所だったから。
終わりあっての始まりだ。始まりあっての終わり。当然だ。
嬉しいことに、悲しいことに、始まってしまっている。

昨日真心の“ひこうきぐも”を書いたんだけど、大事なものをなくした人には聴いて欲しい。

朴訥で、悲しいくらい明るい曲。
人間、“悲しさ”を抜いたら本当、つまんないと思う。