昭和記念公園 | 魔法の秘密基地。

昭和記念公園

初めて行った。
最近緑地か海に行くと落ち着く事に気付いた。緑地は感覚を解放してくれるような、何かそんな感じ。
不器用なまでに頭を大きくした紫陽花の花の美しさに心を奪われ、それを誰かに伝えたいと思う事が恋だとしたら、これは恋なんだと思う。写メール機能ってどのケータイにも付いててさ、私はいらないし、撮らないと思っていた。
でも鞄をごそごそして、ケータイ出して、ぱしゃってやってね。
そんな陳腐な行動をあっさりと、無意識にやってしまう自分に少し愕然とした。なんて気持ち悪い事をしているのだ、と自戒。
人を好きになるのはいつも悲しい事だったし、叶わぬ事だった。同じ叶わぬ事だとしても今回は少し違う。
明らかに楽しい。

シロツメ草やクローバーの覆い茂ったベンチの上で、入れ歯を外した老人が寝ていた。死んでいてもおかしくない。ミイラ。近寄って観察したら息はしていた。生きてた。
この世の岸辺で揺らぐ魂。
幻想的で、懐かしくて、また泣きそうになる。静かな、ささやかな永遠の眠りに着くときにあの老人はあんなに気持ちよさそうな顔を出来るだろうか。

広場に行くと子供が遊んでいたのでサッカーしたり、ぴよぴよ、と鳥ごっこをして遊んだ。
子供は、いい。
こっちの都合はお構いなしにボールを持ってきて“遊んで”とせがむ。はしゃぐ。笑う。水が滴る事にも、草木が揺れる事にもいちいち感動する。生きることのプロだ。
お陰で息が切れた。もう三十路なのに。女子なのに。
と思いながらも公園の真ん中でぴよぴよぴよぴよやってしまった。
笑ってくれるから止められない。妙なサービス精神を発揮してしまった。お母さん達に挨拶した。“私と遊んでもらってありがとう”と。
変な顔された。

なんでも無いこともドラマだなぁ。

気持ち悪い事ばかりで申し訳ないけど、四つ葉のクローバーを探した。勿論自分の為じゃない。急に思いたって一時間探した。
なかった。
探し物が何か解った老人が“ここは三つ葉しかないよ”と言った。
おかげで紫外線アレルギーなのか、痒い。くそ。