帰途 | 魔法の秘密基地。

帰途

イベントの待ち時間、田村隆一の詩を読んだ。
“腐敗性物質”というオカルトみたいなタイトルなんだけど。
“言葉なんておぼえるんじゃなかった”と呟く。

本当にそう思う。沈黙を埋める為にしか存在しないんじゃないか。新聞を読んでも踊るのは衝撃的な文字ばかり。ニタニタと嬉しそうである。綿飴のような言葉はいつも無視される。

ちゃんと拾うからね。待っててね。

けれどそんなくだらない言葉達に救われて生きている。たまに牙を剥くけれど私は確実に、好きだ。
ただ流れていくもの達を眺め、口を開けて立ちつくす。
おぼえるんじゃなかったと思う。

輪廻の果てまでこれは続く。果てなんて無いけど。

ここ一週間家に帰っては泣く。ここまでくるともう日常。
今日は朝から気分が良かったけど、後でツケがまわると良くないから抑えた。

できるだけこっそり泣こう。涙にちゃんと意味を持たせてあげよう。このままじゃ可哀想だから。