外出の日。
マッチング期間中の外出とは、子どもが施設から外出して里親の家で過ごすこと。
どこかに出かけるというよりは、里親家庭に慣れるために家で過ごすことを勧められている。
カブちゃんは、病院以外ほぼ外出したことがない。
外出は数日空けて2回。
施設から直帰して、制限時間まで家で過ごした。
寝る、起きる、泣く、抱っこ、オムツ替え、ミルク
それを繰り返す。
1日、あっという間に終わってしまう。
施設での面会や実習で慣れた気になっていたが、思っていた以上にバタバタした。
離乳食とお風呂は大失敗だった。
カブちゃんは、怒って体を大きく反らして大泣き。
施設からの指示で離乳食は毎食手作り。
イメトレなんて何の役にも立たなかった。
お風呂中はチャプチャプして楽しそうにしていたが、上がった後の保湿と着替えになると別人のように怒り出す。
そして特に苦戦したのは車のチャイルドシート。
最初はじっと座っていてくれるが、数分後には手足をバタつかせて大泣き。
ネットの情報を色々試してみたが全く効果はなかった。
手を繋ぐ
おもちゃも
BGM
話しかける
何をしても号泣。
何が嫌なのか、何がダメなのか。
こっちが泣きたい、いや我慢できずに涙が出た。
夕方、施設へ送り届けた。
施設に到着して抱っこして車をおりた。
泣き止んで、じーっとしていた。
別人のように無表情になった。
どんな気持ちなんだろう。
職員にカブちゃんを託して帰宅した。
しっぽ『カブちゃんは本当に我が家に来て大丈夫なのかな?
施設にいる方が幸せなんじゃないかな?
なんだかかわいそう』
まさお『大丈夫。
カブちゃんの不快を1つずつ取り除いていこう』
疲労で体が痛い。
ゆっくり休みたい。
でも、さみしい。
カブちゃん、どうしてるかな?
一緒にいない時は、ずっと気になっている。
次は外泊。
数日会えないけど頑張ろう。