里親登録の審査結果が出るまで、まだしばらく時間がかかる。
私は病気だし、ダメかもしれないという気持ちも強い。
でも、ついつい【もしも】の話をしてしまう。
夫婦でお互いに我慢しているが、やっぱり最近増えた。
今日のお題は、養子を受け入れた時の子どもの名前についてだ。
しっぽ『施設実習の時の子どもたちの名前、びっくりしたね。
実在するんだ、やばーって思ったよ』
まさお『アニメのキャラクターだらけだったね』
しっぽ『どんな漢字か想像できないよね。
親が進撃の巨人が好きなんだなって、すぐにバレちゃうね』
しっぽ『もしも受け入れる子どもがキラキラした名前だったらどうする?
正直、私、嫌かも。
一生それで呼ばれるって、大変だよね』
まさお『他の人が漢字が読めない名前だと、子どもも苦労するよね』
しっぽ『変えられるなら変えたい』
まさお『〇〇さんは、名前は変えないでほしいって言ってたよね』
そうだった。
養子斡旋団体の職員が面談の時に言っていた。
『名前は実親さんからの最初で最後のプレゼントです。
子どものアイデンティティにおいて、とても大切なものだと思います。
だから、どんな名前であっても変えないでほしい』
そこは、どうしても理解できなかった。
どんな名前でも?
いやいやいや、それはないでしょ。
シンプルでありふれた名前でいい。
むしろそれがいい。
しっぽ『当て字は絶対やめてほしい。
なんでそう読ませる必要があるの?って思う。
本当に子どものことが大切だったら、そんな名前付けるかな?
親が自分勝手だなと感じる』
まさお『そうだよね。
〇〇さんの主張は、よくわからないよね』
ついつい白熱してしまった。
まだ、里親になれると決まったわけでもない。
【もしも受け入れる子が変な名前だったら】
こんな話ができるようになっただけでも前進なのかもしれない。
将来の話をするのは楽しいけど、できるだけ我慢している。
里親の資格がないと、確定された時に傷付きたくないから。
でも、ついつい想像してしまう。
まさお『もしかしたら、来年は3人かもしれないよ』
しっぽ『うん。大丈夫かな、私』
【もしも】を考えると不安も増える。
でも楽しい。
色んな場所へ行きたいな。